ほんやのほん

お菓子の世界でとろけそう……。魅惑のおやつ考

お菓子の世界でとろけそう……。魅惑のおやつ考

撮影/馬場磨貴

『OYATTU MAGAZINE おやつマガジン創刊号』

先日2号が刊行されたばかりですが、今回は、創刊号のご紹介となります。まずはこのタイトル。気になる人がほとんどでは、と思ってしまう私は、やはり食いしん坊なのでしょうか。内容はわからずとも、とにかく一度手に取ってみたくなる魅惑のこの名称。

本書は、「おやつ」とはなんだろうという疑問から、おやつにまつわるあれこれに、食や暮らし、文化、歴史、旅、科学といったさまざまな切り口で迫っていくというコンセプトのもと発行されました。

冒頭は、特集でもある「みんなの、おやつ物語」。小説家、写真家、シンガー・ソングライター、自然栽培の米農家、北極冒険家、編集者、お菓子研究家など様々なジャンルで活躍している皆さんが、それぞれのおやつ体験をつづっています。おやつをテーマに、こんなにも豊かな世界が広がるとは驚きです。ほかにも「おやつとは何か?」など多様なテーマでおやつの世界をひもといたり、掘り下げたりと、興味深いお話が続きます。

私も「おやつ」について、いま一度思いを巡らせてみました。おやつは食事ではないし、似通っていますがデザートとも少し立ち位置が違います。大人になった今は、仕事で疲れたときや動作と動作の合間に、ほっとひと息つきたいときに食べたくなるものだなと思いました。

圧倒的に甘いものが多いですが、たまにはしょっぱいお菓子も取り入れて。放っておかれたらその時間を延々と続けてしまいそうになる、危険をはらんだ至福のときです。不思議とおやつを食べると心も身体(からだ)もほぐれて、またがんばろう!という気持ちになります。

子どもの頃はもちろん、大人になってからも「おやつ」がわくわくすることに変わりはありません。それは昔の人も他の国の人たちも、きっと同じ。時代や人種、場所も問わず、それらをすべて飛び越えて人を幸せにしてくれるもの、それが「おやつ」の魅力のような気がしています。

あなたはどんな「おやつ」が好きですか。そして、どんな思い出やエピソードをお持ちですか。家族や恋人、友人や会社の同僚たちとそんな話をしてみると、面白い話がたくさん飛び出してきそうですね。

創刊号を読んだら、ぜひ、2号もお手に取ってみて下さい。ただし、おやつの世界にとろけてしまわないようご注意を。

(文・大川愛)

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食のエッセー


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    大川 愛(食)

    大川 愛(おおかわ・あい)

    柏の葉 蔦屋書店、食コンシェルジュ。
    書店・出版社で、主に実用書や絵本の担当を経験。本に囲まれている環境が、自らにとって自然と感じる。

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