外見を巡るネガティブな親の言葉。子どもに本当に必要なのは……/田房永子さん

特別企画「アナタのミライは、ワタシのミライ」が伝える
「呪いの言葉」と「解毒法」とは?

 

なんだか心に重くのしかかる。でも、どうしていいのかわからない――。
そんな“生きづらさ”を感じるとき、ありませんか?
「&w」編集部は、その生きづらさの背後に潜むものに「呪い」と名前をつけました。
家族や恋愛などをテーマにした作品がある漫画家・田房永子さんと文筆業・清田隆之さんが交代で、イラストと言葉で「呪い」を解きほぐします。
無意識のうちに刻まれた、古い制度や変わらぬ価値観、性差にもとづく役割分担……。
この世を取り巻くそれらの呪い、前向きな「解毒法」がわかれば解けていくかもしれません。

 

~呪いの言葉~
親に「顔が大きい」「不美人」と言われ続けた。

外見を巡るネガティブな親の言葉。子どもに本当に必要なのは……/田房永子さん

~解毒法~
いくら親でも、子どもの外見について、あれこれ言うのはとても失礼。

親がなんの気なしに言った言葉が、心と体に染みこんでしまうことがある。

例えば、外見について。「ほかの子に比べてあなたは顔が大きいね」とか「うちの家系はみんな足が太いから、あなたも太くなるよ」と直接言われたり、謙遜として他人に「うちの子は美人じゃないから勉強を頑張らせないと」と話しているのを聞いてしまったり。親としては、悪気がないどころか、血のつながりを強調して絆を感じさせる”ほほえましい”トークのつもりなのだろう。
「そんな“欠点”も、愛(いと)しくてかわいいよ」っていうのが前提にあるのかもしれない。

だけど、子どもからしてみると、親に繰り返し言われれば、それが「自分そのもの」だと思ってしまう。子どもは、自分の物差しをまだ持っていないから、「親が言っていること」を無意識に基準にする。外見をネガティブに捉えた親の言葉をベースに、自分の世界を作っていく。親は呪いをかけているつもりはなくても、子どもにとっては「呪いの言葉」になってしまう。

そもそも、いくら親であっても、子どもという「1人の他者」の外見について、あれこれ言うのは、とても失礼なことだ。自分の子ども以外に、「あなたは顔が大きい」とか「美人じゃない」とか言ったら失礼だと分かるのに。

世の中には、外見についての情報や刺激があふれている。そこに出て、生きていく子どもに対して、親ができるのは「あなたはそのままでいいんだ」と伝えることだけ。子どもが何か外見のことで困っていたら、親は教えたり、手助けしてあげたりすればいいと思う。

    ◇

アナタのミライは、ワタシのミライ」 筆者プロフィール

外見を巡るネガティブな親の言葉。子どもに本当に必要なのは……/田房永子さん

田房永子(たぶさ・えいこ)

漫画家。1978年東京都生まれ。代表作『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版、2012年)『キレる私をやめたい』(竹書房、2016年)。そのほかの著書に『男社会がしんどい』(竹書房、2020年)などがある。

 

外見を巡るネガティブな親の言葉。子どもに本当に必要なのは……/田房永子さん

清田隆之(きよた・たかゆき)

文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。1980年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1200人以上の恋愛相談に乗り、コラムなどで紹介してきた。新聞や雑誌など多数のメディアに寄稿。桃山商事としての著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)、単著に『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)などがある。

 
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