生理中の女性に対する気遣い方が分からない……/清田隆之さん

特別企画「アナタのミライは、ワタシのミライ」が伝える
「呪いの言葉」と「解毒法」とは?

 

なんだか心に重くのしかかる。でも、どうしていいのかわからない――。
そんな“生きづらさ”を感じるとき、ありませんか?
「&w」編集部は、その生きづらさの背後に潜むものに「呪い」と名前をつけました。
家族や恋愛などをテーマにした作品がある漫画家・田房永子さんと文筆業・清田隆之さんが交代で、イラストと言葉で「呪い」を解きほぐします。
無意識のうちに刻まれた、古い制度や変わらぬ価値観、性差にもとづく役割分担……。
この世を取り巻くそれらの呪い、前向きな「解毒法」がわかれば解けていくかもしれません。

 

生理中の女性に対する気遣い方が分からない……/清田隆之さん

~解毒法~
メカニズムを学び、身近な女性にも話を聞いてみる。

男性は体の構造上、生理を経験することはできません。だから体感的に理解することは不可能なのですが、だからといって、知らないままでいいというわけではないはずです。私はこれまで、家庭や職場、恋愛関係や友人関係を問わず、「生理に対する男性の無知や無理解」に苦しめられた多くの女性たちの話を耳にしました。

『月経のはなし──歴史・行動・メカニズム』(武谷雄二著、中公新書)という本によれば、生理(月経)とは「妊娠の準備状態を作り出すために起こる生理現象」のことで、それに伴って体内のホルモン環境がくるくる変動し、女性たちの心身には様々な変化が生じます。その影響は非常に個人差が大きく、腹痛や腰痛、頭痛や発熱、下痢や貧血、さらにはイライラやうつ症状など、身体的・精神的な影響が出るという人もいれば、逆に痛みがほとんどない人もいるそうです。

男性にできることはおそらく、①「メカニズムの学習」と②「個人差の理解」の二つです。①は本なりネットなりで学べると思いますが、②に関しては本人に話を聞いてみるしかありません。生きていくために必要な生理現象がマイナスに働いてしまう世界は、ディストピアだと思います。生活や仕事を一緒に営む“良き隣人”になるためにも、まずは身近な女性の話を聞くところから始めてみてはいかがでしょうか。

    ◇

アナタのミライは、ワタシのミライ」 筆者プロフィール

生理中の女性に対する気遣い方が分からない……/清田隆之さん

清田隆之(きよた・たかゆき)

文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。1980年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1200人以上の恋愛相談に乗り、コラムなどで紹介してきた。新聞や雑誌など多数のメディアに寄稿。桃山商事としての著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)、単著に『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)などがある。

 

生理中の女性に対する気遣い方が分からない……/清田隆之さん

田房永子(たぶさ・えいこ)

漫画家。1978年東京都生まれ。代表作『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版、2012年)『キレる私をやめたい』(竹書房、2016年)。そのほかの著書に『男社会がしんどい』(竹書房、2020年)などがある。

 
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