よなよなハンコ

ハンコ師匠となっても、初心忘れるべからず

消しゴムハンコ作家で、忌野清志郎さんの長女・百世(ももよ)さんの連載「よなよなハンコ」。今回は1年以上ぶりに登場する百世さんの一番弟子のお話です。お弟子さんのハンコ作品も登場しますが、百世さんとの作風の違いに驚くかも。消しゴムで、こんな表現も出来るのだなあ。う~ん、消しゴムハンコの世界は奥深い!

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今日から10月ですね!

以前も書いたのですが、私が消しゴムハンコを始めたのは、7年前に本屋さんで消しゴムハンコの本を見たのがきっかけでした。その日に道具を全部買って、家で彫り始めたら楽しくてハマり、今も続けて仕事にまでなっているという。

そんな私にも去年から消しゴムハンコの弟子ができました。彫った作品をなんと毎日(!)送ってきてくれているんです。それも1年以上は続いています。

しかも私のことを生まれたときから知っている超知り合い! 父のローディー(バンドの機材スタッフ)でベーシストなのに、今や私の弟子なんて! 子どもの頃からよく遊んでくれていたので、「師匠」って呼ばれるのが、いつまでたってもくすぐったい~。

でも師匠らしいことはほとんどしていなくて、作品に感想を送ったり、たまに道具の話とかをしたりするだけで、弟子がハンコを作っているところは直接見たことがないんですよね。

弟子は、基本的に3cmくらいの小さいハンコをたくさん彫っていて、それも3分くらいで彫っちゃうんだとか! アイデアを出すのに苦労しているときもあるみたいですが、思い浮かんだらすぐ彫れちゃうのがスゴい。どれだけ迷いのない動きをしているんだろう?

私は大きいハンコのほうが多いし、彫るのも特別早くないので、師匠の真逆をいってるな~。

さらに弟子のハンコはアイデアが独特で、彫るものがバラエティーに富んでいるんですよね。

鳩(はと)と柚子(ゆず)がミックスしたキャラクターや、恐竜の上で人が昼寝していたり、擬人化したお寿司がスケボーに乗ってる(!?)ハンコなどなど! 自由すぎるアイデアが本当におもしろいんですよね。

ハンコ師匠となっても、初心忘れるべからず

1年分以上の作品があるので書ききれないんですが、たまに「師匠のハンコからヒントを得ました!」と言ってくれるので、一応弟子の役に立っていたのか〜!と思ったり。

なんだか不思議な師弟関係というか、ハンコ仲間な感じもしますが、毎日届く作品を見るのが楽しみなので、これからも彫り続けていってくれたらうれしいな。

今回の消しゴムハンコは、リボンちゃん! 私が消しゴムハンコを始めた頃に生まれたキャラクターです。昔自分のキャラクターの首元にリボンを描くのが好きで、そのリボンもキャラクターにしてみようと考えて生まれました。消しゴムハンコを始めてすぐに生まれたので、その頃のことをいろいろ思い出すキャラクターですね。

10月は乳がん検診の早期受診などを啓発する「ピンクリボン月間」ということで、リボンちゃんもピンクにしました。普段は赤色なので、いつもよりラブリーになったような!

私も師匠になったからには、弟子にそれらしいことができるよう、さらに消しゴムハンコを極めていきたいなー!

百世

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PROFILE

百世

消しゴムハンコ作家。東京都在住。
2013年1月より消しゴムハンコなどの創作活動を開始。
2014年4月、初の個展「一粒万倍 百世のモモ版画」を銀座のギャラリー403で開催。以後、忌野清志郎「ネズミに捧ぐ詩」の装画やファッションブランドZUCCaとの展覧会、CDジャケット、ロゴマーク、ドラマのタイトルバックやフェスのグッズなども手掛けている。
2018年10月には犬猫グッズの「わんコレ」からコラボ商品が発売された。
https://www.momoyo-hanko.com/

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