リノベーション・スタイル

大胆な空間使いで、一日中太陽を感じられる家に

Kさんご夫婦(夫30代、妻20代)
東京都世田谷区/77.17㎡/築41年

     ◇

窓が3方向にあって明るく開放感がある、Kさんご夫妻のお宅。晴れた日は富士山も見えるという眺めの良さを生かし、広々とした空間で「2人の時間を楽しみたい」と希望されました。

そこで、細かく区切られていた間取りを、LDKとキッチンを中心にした大胆な空間になるようなリノベーションを提案。どこにいても窓からの景色が見られ、一日中太陽を感じられるような家にしました。

大胆な空間使いで、一日中太陽を感じられる家に

まず、玄関を入ると広い土間があり、すぐにダイニング。日当たりも良く、屋外のテラスのような雰囲気です。壁で仕切らず縦ルーバーにし、開放感は残しつつ、こもり感もあります。その先は、長さ3m35cm、奥行き90cmの大きなカウンターが特徴のキッチン。本格的なグリルつきのコンロやビルトインのオーブンレンジ、ミーレの食洗機など、こだわりの調理器具をつけました。「料理をしている時間がお気に入りです」とお二人。

大胆な空間使いで、一日中太陽を感じられる家に

さらに、2人で寝転んでも余裕がある大きめのソファを配置したリビングへとつながっていきます。ソファに座って窓の外の景色を眺めたり、大きなプロジェクターで映画を見たりと、家での時間がより楽しくなったようです。

ふたりの時間を楽しむとともに、「みんなの時間も大切にしたい」というのがもう一つの希望。新型コロナウイルスの影響で今は難しいのですが、落ちついたら友人を招いてホームパーティーをしたいとのこと。広めのキッチンやソファは、お客さまが自由に料理をしたりくつろいだりできるような、開放的な雰囲気でもあります。

大胆な空間使いで、一日中太陽を感じられる家に

また、来客スペースがあり、宿泊もできるようにもなっています。今は、テレワークのためのワークスペースとして活用。将来お子さんが生まれたとき、子供部屋になる可能性もある、フレキシブルな場所です。

空間を広々使うために、あえて廊下は作りませんでした。だから、リビングの対面には寝室があります。人を呼んだときの寝室の見え方は気になるところですが、ご夫妻からは「囲って狭くなるよりは、広々とした空間を大切にしたい」という希望でした。

そこで、ドアはかすみガラスを使い、シルエットが見えるくらいゆるく仕切ることに。圧迫感はなく、空間の広がりの邪魔をしません。観音開きにし、リゾートホテル風のドラマチックな演出をしました。「夜は、窓のカーテンを締め、かすみガラスの大きなドアを閉じて、ベッドで読書をすることが楽しいです」と奥様からの感想です。

大胆な空間使いで、一日中太陽を感じられる家に

広々した空間にしたいというお2人の希望によって、実現した大胆なリノベーション。余計な仕切りを作らずに窓を生かし、明るくオープンな空間です。一日中太陽を感じる2人の時間、そして、人を招いてのみんなの時間も楽しめます。

Kさんご夫婦に聞く
リノベーションQ&A

Q1 リノベーションをして、生活が変わりましたか?

一日中光が入るように家をデザインしていただいたので、前の家(賃貸)に比べ、日の出から日の入りまで、家の中にいながら太陽とともに過ごすようになりました。
それに、掃除や料理などの家事の動線を建築家の方と一緒に考えることができたので、すごく使いやすく快適です。家にいることが楽しくなりました。

Q2 家の中でどんなことをしている時間がお気に入りですか?

料理をしている時間と2人でプロジェクターを使って映画を見ているとき。引っ越し前は、小さなパソコンを使って映画などを鑑賞していましたが、今は大きなスクリーンで映画や番組などを夜な夜な楽しんでいます。

Q3 今回のリノベーションで一番大切にしたことはなんですか?

リビングだけではない、色々な居場所を作れるようにしました。ダイニング、キッチン、寝室など、どこにいても居心地がいいです。

さらに、大胆な空間の使い方です。例えば、バスルーム及びトイレを一つの空間にしたところや、広めのキッチンとリビングなど。あと、なるべく天井が高く見えるように、カーテンを天井からつるすなど、トータルで空間が広々とすることを大切にしました。

大胆な空間使いで、一日中太陽を感じられる家に

浴室、洗面台、キッチンのカウンターはモルタル、寝室の扉はガラスを使うなど、木とそれ以外の素材をどのように取り入れるか、空間全体のトーン&マナーを整えました。

(構成・文 大橋史子)

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PROFILE

石井健

「ブルースタジオ」執行役員
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
http://www.bluestudio.jp/

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