よなよなハンコ

おなかが痛くなるくらい笑った日

消しゴムハンコ作家で、忌野清志郎さんの長女・百世(ももよ)さんの連載「よなよなハンコ」。今回は(も?)お母さまの勘違いのお話! 家族で笑いあったり、友達とふざけあったり。そうした日常の些細(ささい)な楽しかったこと、ひとは案外忘れてしまいますよね。何かきっかけがあればふと思い出せるけど、本当につらさのどん底にいるときは思い出す余裕もなかったり。記憶を記録する手段、写真でも日記でもSNSでも何でもいいから、大切に持っていたいですね。

   ◇

寒くなってきましたね。以前書いた電子レンジで温めて使うホットアイマスクをつけて寝始めたんですが、やっぱりいつもより気持ちよく眠れます! 同時に目とおなかと肩にもつけて寝たいくらいお気に入りです。1個しか持ってないから冬に向けて買い足そうかな。

このときは、母がパン屋でカモの親子のパンが欲しくて残念そうにしていた夢の話を書いてたのですね~。読み返すとそのときを思い出せて楽しいので、何げないことも書いておくものだなぁ。

今回は、ソファで寝ていた母がまたおかしかったのです。

母がリビングで寝ていたときに、「プカッ」みたいな寝息を出していて、兄と2人でそれを聞いて笑っていたんですよね。今まで聞いたことがない寝息だったので、つい盛り上がってしまった。
私たちがあまりにも騒いでいたからか、母が一瞬だけ目を覚ましてしまいました。「やばい、起こしちゃった!」と焦りつつも、笑いを止められずにいたんです。

そしたら母は自分に何か付いてると思ったのか、着ていた服をすごい勢いで三度見したのです。三度見って久しぶりに見たけど、あの顔の動きは不思議すぎる。

ナゾの三度見だったので、なんだろうと思ったら、母が「虫かと思った~!」と……。そして安心したのかすぐに何事もなかったかのようにまた寝に入るという……。
いやいや、虫なんかどこにもいないのにナゼ!?と気になり起こして聞いたら、着ていた服の腕にたくさん付いていた、黒とグレーが混ざったようなフリンジを虫だと勘違いしたみたい!

たしかに虫に見えなくもないんですが、その服は最近買ったものでもなんでもなく、何十年も前の服。ここ何年かお気に入りでずっと着ているのに、間違える?

さすがに虫とは見間違えないよねー!とまた二度寝に入った母の近くで、兄とおなかが痛くなるくらい笑っていたのでした。

今回の消しゴムハンコは、「袖に虫!?」です。
次の日母に詳細を聞いたら、袖に一列になった芋虫みたいなものがたくさんいるように見えたらしいので、こんな感じかな〜と思って彫ってみました!

こうして書きながら思い返すと、またクスッと笑えてくるな~。これからも日常のささいなことの記録、続けてみよう。

百世

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PROFILE

百世

消しゴムハンコ作家。東京都在住。
2013年1月より消しゴムハンコなどの創作活動を開始。
2014年4月、初の個展「一粒万倍 百世のモモ版画」を銀座のギャラリー403で開催。以後、忌野清志郎「ネズミに捧ぐ詩」の装画やファッションブランドZUCCaとの展覧会、CDジャケット、ロゴマーク、ドラマのタイトルバックやフェスのグッズなども手掛けている。
2018年10月には犬猫グッズの「わんコレ」からコラボ商品が発売された。
https://www.momoyo-hanko.com/

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