リノベーション・スタイル

窓からの眺めを生かしたリノベーションでミニマムに暮らす

Nさん(40代、子ども4歳)
東京都/59.06㎡/築25年

     ◇

コンパクトなマンションで、ものを持ちすぎずにスッキリ暮らしているNさん。今回、購入された物件の特徴は窓からの眺めの良さでした。Nさんもそれを生かすような間取りを、希望されました。

そこで、玄関を入ってすぐの場所をキッチンとダイニングにし、正面の窓からの眺望がメインになるような間取りにしました。玄関に立つと、アーチ型の入り口、キッチンとダイニング、そして窓からの風景が見渡せます。

さらに、リビングや子ども部屋など別の部屋に入るには、このダイニングを必ず通るようにしました。晴れた日には富士山が見えるような窓からの絶景を、家族が、そしてお客様がいつでも味わうことができます。

こんなふうに、家の特徴を最大限に引き出せるのはリノベーションのだいご味です。

リビングは、ダイニングの先あるバルコニーに沿った廊下を通ります。立体的な天井をくぐるように抜けると、リビングにも同様に窓からの絶景が広がっています。家具はテレビとソファだけというシンプルな部屋ですが、窓からの風景がインテリアの一部になっています。

窓からの眺めを生かしたリノベーションでミニマムに暮らす

写真左:バルコニーに沿って設けた日当たりの良い廊下。写真右:ベッドルーム、ウォークスルークローゼット、水回りをつなぐ廊下

Nさんは、好きな家具を少しずつ増やしていこうと考え、家具の造作は必要最小限にしました。でも、ものが少ないことは暮らしやすいなと気がつき、「自分はミニマリストなのかも」と思われているようです。

家全体は約60㎡とコンパクトな広さですが、広々と感じられるのは、窓からの風景はもちろん、ドアがないオープンな間取りのためでもあります。ドアがあるのは、トイレと浴室だけ。ダイニング、ウォークスルーのクローゼットは、アーチ型の入り口になっています。あえてドアで囲わずに、印象的なアーチ型の入り口にして、ゆるく区切っています。

窓からの眺めを生かしたリノベーションでミニマムに暮らす

ワーキングマザーであるNさんのもう一つの希望は、家事がしやすいこと。寝室にあるウォークスルーのクローゼットは、水回りからも入れるようになっていて、洗濯動線がスムーズ。洗濯機の上にはピンチやハンガーなどを収納できるスペースもあります。

また、ドアがないオープンな空間は、一気に掃除機がかけられるので、掃除がラク。ものが少ないと掃除しやすいということも改めて実感されたとか。リノベーションを決めたとき、持っているものを整理したら、「サッパリした感じが好きなのかも」と気がついたとNさん。本当に気に入った家具を、焦らずじっくり選んでいこうと思っているようです。

窓からの眺めを生かしたリノベーションでミニマムに暮らす

水回りは、白を基調としながらも、Nさんが好きだという幾何学模様に

リノベーションをするときは、必ず持っているものの種類や量を把握します。これは、自分が今後どんな暮らしをしたいかを、見つめ直す機会です。Nさんのように、自分にとっての心地よい暮らしを、再発見する人も多いです。また、暮らし始めてからわかることもあるので、決めすぎないのも賢い選択だと思います。

Nさんに聞く
リノベーションQ&A

Q1 リノベーションで一番大切にしたことはなんですか?

窓からの眺めを大切にしたいと考え、玄関入ってすぐキッチンとダイニングがある特徴的な間取りに。ヨーロッパの学生のためのアパルトマン風で気に入っています。

窓からの眺めを生かしたリノベーションでミニマムに暮らす

Q2 想像していた以上のことはありましたか?

ダイニング、リビング、子ども部屋と、それぞれ部屋の窓が広くなり、窓からの眺めが生かされました。

窓からの眺めを生かしたリノベーションでミニマムに暮らす

Q3 リノベーションのプロセスで楽しかったことは?

自分の好みの軸が分かったことです。家具は、これから徐々に買い足しますが、本当に必要なものだけを持つようにしようと思います。

(構成・文 大橋史子)

リノベーションの写真のつづきはこちらへ
写真をクリックすると、各部屋の詳細をご覧いただけます。

>>リノベーション・スタイルのバックナンバーはこちら

PROFILE

石井健

「ブルースタジオ」執行役員
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
http://www.bluestudio.jp/

「子どもとの時間」と「夫婦の時間」、部分的なリノベでどちらも大切にした家作り

一覧へ戻る

「ホームパーティーがしたい!」を実現した、人が集まるLDKの家

RECOMMENDおすすめの記事