定番アイテムでつくる、新鮮に見せる着こなし
文: シトウレイ
シトウレイです、こんにちは!
寒い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
緊急事態宣言が発出されて、おぼつかなく不穏な気持ちの昨今ですが、命と健康を守る行動をとりつつ、いま出来ることを精いっぱいやって、できるだけポジティブでハッピーな気持ちで居続けることが大切なんじゃないかなって思います。笑顔は「免疫力を上げる」とも言われていますし、こんな時だからこそポジティブマインドで毎日を過ごしたいですね。
だ、か、ら、こ、そ、ファッションを楽しみましょ!
なぜならば、おしゃれすると一瞬で気持ちが前にむくから。とはいえ、新しい服を買うきっかけが、減ってしまったのも事実。いまは、家のクローゼットにあるものを見返して、普段とは違った着こなしで新鮮味を出してみてはいかがでしょう?
と言うことで今回は、ベーシックアイテムを洒脱(しゃだつ)に着こなす、そんな彼女をご紹介したいと思います。
クローゼットを覗(のぞ)けばありそうな定番の白シャツ、紺ブレ、ボーダーカットソーとボーダーのロングスカート。着ているアイテムはベーシックそのものなんですが、なんでしょうこのおしゃれ玄人感は!
みなさま、一緒に検証してみましょう。今回のポイントは三つです。
まず、ポイントその1。白シャツのあしらい方。
白シャツをボーダーカットソーのすそから出して、ボーダースカートとのセットアップで抜け感を出しています。
みなさま、写真の彼女を見て、白シャツが出ている部分だけを指か何かで隠してみてください。
彼女、「ボーダーワンピースをダラッと着ている人」に見えませんか?
白シャツを入れることで、ひとつ色味のポイントが加わり、全体のスタイルにメリハリ感が出てきます。ちなみに、シャツの長さもちょうどお尻が隠れる丈なので、お尻のカバーにもうってつけかも!
次に、ポイントその2。袖のまくりかた。
紺ブレを肘(ひじ)まであげて、中に着たボーダーをしっかり見せて(これポイント!)違和感を演出。この違和感こそがこなれ感、おしゃれ感に繋(つな)がっているんです。
ついつい無難に「ちょい見せ」ぐらいにとどめちゃいたくなりますが、ここは覚悟を決めてしっかり見せていきましょう!
そして、ポイントその3。しっぽみたいなファーのアクセを少し忍ばせてみる。
白シャツ、紺ブレ、ボーダーだけだと、どうしてもベーシックアイテムの定番感が全面に出がちですが、ファーをワンポイントにすることで少しラグジュアリー感、モード感を醸し出すことができます。
着ている物は変わらなくても、着こなしをバージョンアップするだけで、新鮮味を出すことができるんです。まさに「何を着るか、ではなくどう着るか」。おしゃれの神髄ここにあり!
「明けない夜はない、止まない雨はない」。希望をもってコロナ禍の終息を願いながら、ポジティブマインドで乗り越えていきましょう!
ではでは今日はこの辺で。また次回お会いしましょう!
(文・写真 シトウレイ)
写真集『Style on the Street:From Tokyo and Beyond』を発売
〈シトウレイさんより〉
何を着るか、ではなくどう着るか――。
美しい写真を撮ることや、クールな瞬間を切り取るのが目的ではなくて、リアルなファッションの「そのまま」を切り取ることが、私のスタンスであり、ポリシーです。市井のスタイルやファッションは、今すぐにでも取り入れやすいコツやヒントに溢(あふ)れています。
この本が、あなたの毎日を、豊かに心地よく、笑って楽しく過ごす一つのきっかけになりますように。
Enjoy Fashion!