きんゆう女子。お金の学校

<23>控除は、うれしい仕組み

  • 金子圭都
  • 2018年2月16日

  

 みなさん、こんにちは。きんゆう女子。のけいとです。

 前回は「いまさら聞けない税金のこと」と題して、税金がわたしたちの生活に深く関係することを学びました。

 そこで今回のテーマは、税金について学ぶと必ず出てくる難しい単語「控除」についてです。私は控除の意味と仕組みが少しわかって、ぐっと金融のことが頭に入ってきました。みなさんにもうまくお伝えしたいと思います。

 さて、まずはいつものように控除という単語について調べてみました。

こうじょ【控除】
(計算の対象からある金額・数量などを)差し引くこと

 割引や値引きではなく、「差し引くこと」なんですね。

 例として「収入から必要経費を控除する」「扶養控除」などがあげられています。

  

 私たちが受けられる控除として代表的なものは「所得控除」です。その家庭のさまざまな事情によって、所得金額から一定額が差し引かれる仕組みです。所得控除について検索を繰り返していくと、国税庁のホームページに解説があるのを見つけました。

国税庁HP 所得金額から差し引かれる金額(所得控除):https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/shoto320.htm

 ここには所得控除の一覧が載っています。

 基礎控除、医療費控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄付控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、社会保険料控除……。
 漢字が多くて、見慣れない言葉ばかりで目が疲れます(笑)。

 いくつかの解説を読んでみました。

 まずは「基礎控除」についてです。

 基礎控除とは、所得税の計算をするときに総所得金額から差し引くことができるもので、ほかの控除と違って、所得のある人には一律に適用されます。金額は38万円だそうです。

 次に「医療費控除」についてもみてみます。

 自分や家族が1年間に支払った医療費が一定額を超えると控除が受けられるそうです。一般的には10万円が基準となるようです。ぐっと身近なところですと、「セルフメディケーション減税」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これも医療費控除の一つだそうです。

 一見難しそうな「小規模企業共済等掛金控除」の解説ページにいくと、企業型確定拠出年金(企業型DC)や個人型確定拠出年金(iDeCo)などが控除の対象になる、と書いてあります。以前、この「お金の学校」でも「iDeCo」をテーマにしたことがありましたが、これも控除の仕組みなのですね。知っている単語に出合うと、なんだかほっとしますね。

  

 所得控除の種類が少し分かったところで、メンバーにも聞いてみました。

けいと:みんな、控除って知ってる? 知っている人は、何か活用している控除はありますか?

メンバーA:聞いたことはあるけど、意識していない! サラリーマンの私は、確定申告もしないので、いくら税金を払っているのかも正直よくわかってないかも……。でも実は、今、転職を検討していて、初めて給料について深く考えるようになったよ。消費税以外の税についても知りたいと思っているよ。

メンバーB:私は年末調整の時、「生命保険料控除」を申請しました。勉強もかねて、申告書に書いてある計算式をもとに、自分で控除できる額を計算してみました。生命保険に加入をすると、毎年秋ぐらいに生命保険料控除証明書が保険会社から届きます。証明書の名前に「控除」が入っているので、年末調整の時に必要なものと意識して保管しています。

けいと:私は今年iDeCoを検討していて、iDeCoに関する控除の名前が 「小規模企業共済等掛金控除」であることが、ようやく分かったところです。難しいし、かなりマニアックなのですが、一応あたまの片隅に置いておこうと思います!

メンバーD:私は、結婚してからはパートタイムで働いているので「配偶者控除」を活用していると言えるかな。でも、その控除のおかげで、働く時間や稼ぎを調整することもあって、いいのか悪いのか……。

メンバーE:うーん、どうしよう、私、何も考えてなかった……(汗)。

メンバーF:案外、そういうものかも! 人生が大きく変わる転職や結婚を機に、控除を知る人って多いと思う。

 こんなやりとりをしていくと、さまざまな所得控除について意識しているメンバーが思ったより多いなあと感じました。

 最後に、わたしたちなりに「控除」について考えてみました。

 わたしたちにとって大切な支出に、国が所得控除の制度を設けて納税が不公平にならないようバランスをとっているのだと思います。なので、家族や将来のこと、体のケアのことなど、さまざまな所得控除の仕組みがあります。自分のライフスタイルに合わせて控除を活用して、少しでもお財布にゆとりを持てるようになりたいですね。

 次回のテーマは、税金が発生する元となる所得=収入ということで、「給与明細を見てみる」です。

 きんゆう女子。では「ちいさなアクションの積み重ね」でお金の勉強をしていくことを大切にしています。まずは身近な「給与明細」から一緒に見ていきたいと思います。

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PROFILE

金子圭都(かねこ・けいと)

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早稲田大学基幹理工学部卒業。シンクタンクで金融系システムの保守・運用などに携わる。2016年10月に「きんゆう女子。」の女子会に参加したことがきっかけで、17年4月から「きんゆう女子。」のコミュニティマネージャーを務める。女子会に参加する方が、いつでも安心して楽しく学べる環境を整えている。
https://kinyu-joshi.jp/

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