Woman’s Talk

「私の気持ちを全部表現したい。誰かを元気にしたい」木村 カエラさん(歌手)

  • 2018年4月18日

  

 歌手活動の傍ら、初めて描き下ろした絵本『ねむとココロ』が間もなく出版される木村カエラさん。「私自身が“自分らしさ”に悩んでいた時の気持ちを素直に表現しました」と率直に語る木村カエラさんに10の質問。

Q1 この春、初の絵本をリリース。きっかけは?

 いつか絵本を描いてみたい、というのはデビュー当時からの夢でした。もともと絵本も絵を描くのも大好き。歌詞を書く時にも「この歌詞を絵本にしたら……」と想像を膨らませることも多くて。1年前に出版社から声をかけていただいたのを機に一念発起。半年かけて物語の構想を練った後、2週間くらいで一気に描きあげました。画材はポスカとクーピーです。言葉のチョイスはまわりの子どもたちの反応を参考にしました。

Q2 作品に込めたメッセージは?

 私自身が“自分らしさ”に悩んでいた時の気持ちを素直に表現しました。そして、作品を完成させた時には、不思議と心がスッキリと整った感覚になれたんです。音楽は大好きだけれど、いつの間にか“木村カエラらしさ”に追いつくことに一生懸命になっていて、ふと「私が本当に大切にしたい宝物はなんだっけ?」と立ち止まった時期が2年間くらいあって。その思いは2016年に出した曲「BOX」の歌詞でも表現したものの、それだけではモヤモヤが解消しなかった。

 今回、絵本というクリエーションに初めて挑戦できたことで、新鮮な気持ちを取り戻せたんです。デビュー当時と同じ、「私の気持ちを全部表現したい。誰かを元気にしたい」という純粋な衝動で創作する時間を持てたことが、すごく嬉(うれ)しかったですね。大人になると誰もがワガママを少しずつ我慢していくものだけれど、時々は自分の心と向き合う時間も大事。絵本制作を通じて、大切なことを確認できた気がします。大人も元気になれるような絵本になっていると嬉しいです。

Q3 絵本制作は音楽活動にもプラスに?

 なると思います。短くシンプルな言葉を選び取って、世界観を表現するのは、歌詞と絵本の共通点。違いは、絵本は私が頭の中に描いたイメージをそのまま写し取るように表現できること。歌詞には受け取る人の想像力に委(ゆだ)ねる良さもあるけれど、絵本ならではのよりダイレクトな表現方法を得られたことは、これからの音楽活動を広げてくれそうだなとワクワクしています。例えば、曲のビジュアルを作る時のイメージを「絵で伝える」ということもやっていきたいです。

Q4 多忙な日常の中、どうやって集中を?

 私にとって、「一人になれる時間」は本当に貴重で特別な時間。その時間を確保できた瞬間に、ピッと集中できるスイッチをいつの間にか備えたのかも。特に、好きなことに夢中になっている熱意は周囲にも伝わるようで、家族や友人、マネジャーさんも総出で、今回の私のチャレンジを応援してくれました。助けられました。

Q5 パワーの源は?

 金曜日か土曜日の夜は、外に出かけて大好きなお酒を飲んで、気持ちを解放してリフレッシュ。身近に“好きな色”を置くことも大事にしています。特に春は色とりどりの花が揃(そろ)うので、お買い物のついでに買って帰って、家の中のあちこちに飾っています。チューリップやミモザ、マーガレット。気持ちを元気にしてくれる黄色の花が、今の気分です。夏は光を求めて外に出かけることが多いですね。

Q6 好きな家事を一つ挙げると?

 掃除が好きです。空間が整っていないと心の状態が乱れている気がして、こまめに掃除を心がけています。水回りをきれいにしたり、玄関の靴は外向きに揃えたり……、運気を上げるために良さそうと思ったことは早速やってみちゃうほう(笑)。

Q7 最近、買ってよかったものは?

 60~70年代のアメリカのドラマ『奥さまは魔女』で活躍した宝飾デザイナー、ケネス・ジェイ・レーンさんのジュエリー。残念ながら昨年亡くなったそう。可愛くって上品で……、「Samantha」という曲のジャケット写真でもたくさんつけたジュエリーでした。憧れの大好きな世界観を身の回りにずっと置きたくて、ネットで探していくつか買いました。

Q8 1週間休みが取れたら何がしたい?

 海外でゆっくり旅をしたいですね。海でも山でも、自然の中で遊ぶのが大好きです。

Q9 バッグの中の定番品は?

 赤リップ。塗るだけで血色がよく見えるから。今の愛用品は、昨夏にハワイのセフォラで見つけたもので、パッケージに描かれた恐竜の絵もお気に入り。

Q10 これからの夢は?

 絵本はまた描いてみたいですね。まだ物語としてはまとまっていませんが、アイデアはどんどん湧いています。絵本に限らず、木村カエラとして、いつまでも楽しめることに夢中な自分であり続けたい。今はそんな思いがとても強く持てているんです。

(撮影:ミズカイケイコ/ヘア&メイク:フジワラミホコ/スタイリスト:小山田孝司 The VOICE/インタビュー:宮本恵理子)

きむら・かえら
 1984年東京都生まれ。2004年、シングル「Level42」でメジャーデビュー。「リルラ リルハ」「Butterfly」などヒット曲をリリースし、同世代の女性を中心に支持を集める。13年、自身が代表を務めるプライベートレーベル「ELA」を設立。14年、デビュー10周年を記念したベストアルバム「10years」を発表。単独全国ツアーほか、フェスイベントなどにも多数出演。今月22日、初の描き下ろし絵本『ねむとココロ』(KADOKAWA)を発売予定。

■この記事は、2018年4月16日付朝日新聞朝刊「ボンマルシェ」特集のコーナーの転載です。

[PR]

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ

Pickup!