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自然の中で駆け回るほど「賢い子」が育つ! 『アウトドア育脳のすすめ』ほか

  • 文・羽根志美
  • 2018年5月28日

撮影/猪俣博史

  • 『脳科学者が教える! 子どもを賢く育てるヒント「アウトドア育脳」のすすめ』
    瀧靖之著、山と渓谷社刊、1512円(税込み)

  • 『子どもと一生の思い出をつくる 星空キャンプの教科書』
    松尾真里子監修、GB刊、1728円(税込み)

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子どもの脳の発達に、自然体験は欠かせない

 自然の中で遊ぶことは、子どもにも大人にもきっといいことがあるはず――多くの方が漠然とそう思っていると思います。書籍のタイトル『アウトドア育脳のすすめ』は、まさにそのことを裏付けてくれる予感がして思わず手に取りたくなります。

 文章は4つのコンテンツで構成されており、1. 「賢い」子どもと「好奇心」の関係、2. なぜアウトドアで子どもの脳は育つ?、3. 子どもの脳とこころの発達、4. アウトドア《自然》に出かけてみよう、と進んでいきます。

 私は学生時代から、海や山に囲まれながら自然の中で遊ぶことが大好きでした。大自然に囲まれることで、気持ちがリラックスしたり、リフレッシュできたり、心への作用があることを実感しているのはもちろん、遊びの後には頭の切り替えが早くなったり、思考回路がスムーズになったりと、脳への刺激もあるのではないかと感じていました。そして、このことを証明するために自らアウトドアへ繰り出してきました。

 著者であり脳外科医である瀧先生は「脳の発達には 1. 運動、2. 好奇心を抱くこと、3. コミュニケーションが重要で、すべて脳の前頭前野に作用する」と書いています。自然の中で駆け回ることは予想外の動きが色々な筋肉を動かすことにつながり、脳の様々な領域を発達させます。また自然の中は無限に広がる好奇心の宝庫であり、人間以外の植物や動物とも触れ合うのでコミュニケーション能力も養えます。

 子どもは2歳を過ぎた頃から、物に名前があることがわかり、それに伴って言葉を発するようになります。そして好奇心が外の世界に向かいます。2歳以降になると、物事や人と触れ合うことで好奇心やコミュニケーションが活発化し、脳の発達が促されていくといえるので、この時期から多くの自然体験をさせることが将来的に「賢さ」「思いやりの心」をはぐくむ、とあります。

 わが子に「賢い子」「優しい子」になってほしいと思っている親御さん、また純粋にアウトドアを親子で楽しみたいと思っている親御さんにおすすめです。この本を読むと子育てをする上で、アウトドアで遊ぶことはいいことずくめだということが分かり、すぐにでも外に出かけてみよう! と思うことでしょう。

星空に特化したキャンプ場の本『星空キャンプの教科書』

 『アウトドア育脳のすすめ』を読んで、さあ、キャンプに行こう!と考えた方、見たこともない満天の星を眺められるキャンプ場をセレクトするのはいかがでしょうか。キャンプ場を紹介する本はたくさんありますが、星空に特化したキャンプ場の本は初めて見ました。時期を決める、キャンプ場を選ぶ、キャンプに必要なものなど、当日までの段取りが分かるほか、最後は、思い出作りの方法まで伝授してくれます。

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PROFILE

羽根志美(はね・ゆきみ)

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湘南蔦屋書店 アウトドアコンシェルジュ。
前職のアウトドアメーカーでの知識を生かして
選書を行い、自らもとにかくアウトドアが大好きな2児の母。
子どもから大人まで楽しめるアウトドアイベントも多く企画運営している。 >>湘南T-SITE 湘南蔦屋書店ホームページはこちら

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