はじまりの場所

刺激が欲しい人へ。最強レベルの炭酸水が生まれた遊び心満載の仕事場

  • 文・高橋有紀 写真・山本倫子
  • 2018年7月3日

 炭酸がおいしい季節がやってきた。ヘルシー志向の高まりもあって、炭酸水の直接飲用が増えている近年。今年、満を持して発売された日本コカ・コーラの「ザ・タンサン」は「強炭酸とおいしさのバランス」を売りにした商品で、強い刺激を求める消費者にウケている。

 企画から市場導入までを担当したのが日本コカ・コーラ マーケティング本部炭酸カテゴリー フレーバー炭酸グループの西尾真一郎さん(39)だ。人気の秘密を聞いてみると、そこには並々ならぬこだわりがあった。

「一言でおいしさといってもいろんな要素があります。開発にあたってこだわったのは、刺激、水、泡、味です」

 例えば「泡」。炭酸水は水に炭酸ガス、つまり二酸化炭素が入ったものだ。水を磨きあげるのはもちろんのこと、泡となる二酸化炭素までも、フィルターをつけて磨きあげているという。同社のペットボトル製品のラインナップの中でももっとも多いボリュームのガスが入っているが、炭酸を強く入れるほど酸性に傾きがちになるので、飲みやすさを重視して中性に寄せる工夫がしてある。

 開発における社内外との調整も西尾さんの大事な仕事だ。研究開発やセールスチーム、デザイナーにリーガル、ファイナンスまで社内だけでも100人は関わっているという。その中で、どうしたら消費者が求めるものを最善最速の形で出せるのか、日々頭を悩ませる。

「かっこよく言えばディレクションですけど、そんなかっこいいものじゃない(笑)。こうしたいんだけどどうしたらいいんだろうって泥臭いやり取りの中で、チームの進む方向を考えています」

 さて、そんな西尾さんが働く仕事場とは?

 70年代から渋谷を拠点としてきた日本コカ・コーラの本社ビルは2016年の夏に新しく生まれ変わったばかりだ。中に足を踏み入れると、一見スタイリッシュなデザインの中に、思わずくすっとさせられる遊び心満載の仕掛けが隠れている。

 コカ・コーラのアイコンといえば、なんといっても胴部がくびれた美しいグラスボトルのデザインだろう。カフェテリアのランプシェードに用いられていたり、エントランスの床には、輪切りにされたボトルが人造大理石の中に埋め込まれて水玉模様を描いている。さらにはトイレの男女マークもボトル形だ。会議室にはFanta、Ayatakaなどの名前がつけられている。

「今日の会議は4:30からFantaで!」そんなやりとりを想像すると、楽しそう

 常にコカ・コーラブランドを体感しながら、楽しく働くことができそうなオフィスは、従業員の士気を高めるに違いない。西尾さんがいう。

「飲料業界では『1000、3つ』という言葉があります。1000の新商品が出ても生き残るのは3商品程度という意味です。その3つになりたいと思ってやっています。消費者にとって、ブランドとは『約束』のようなもの。その約束を果たすための製品を開発し、届けることが私たちブランドマーケティングの仕事です」

日本コカ・コーラ マーケティング本部炭酸カテゴリー フレーバー炭酸グループの西尾真一郎さん

日本コカ・コーラ「ザ・タンサン」

the-tansan

強い刺激とキレのあるおいしさにこだわった強炭酸水「ザ・タンサン・ストロング」は、強い炭酸の刺激でリフレッシュできるだけでなく、糖分・カロリーを気にせず飲めるキリッとした飲み心地が特徴。
「ザ・タンサン・レモン」は国産レモンエキスを使用したレモンフレーバー強炭酸水。
2018年3月26日から全国で発売中。

ウェブサイトではザ・タンサンを使ったカクテルのレシピも紹介している。

公式HP:https://c.cocacola.co.jp/the-tansan/

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PROFILE

高橋有紀(たかはし・ゆき)ライター

2004年に国際基督教大学卒業後、英語学習情報誌「AERA English」の校閲、編集に携わる。 週刊誌「AERA」、ダイヤモンド・オンラインほかでビジネス、教育、カルチャー、トレンドなどの分野を中心に取材、執筆。

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