はじめてのサウナ

<3>タナカカツキさん「いまからサウナに行く人よ!」

  • 写真 池田晶紀 イラスト ほりゆりこ
  • 2018年7月17日

>>「サウナで変わる三つのこと」から続く

いま、サウナは空前のブームを迎えようとしているようです。東京近郊でも、大磯プリンスホテルや、東京ドームのスパ・ラクーアが、サウナに重点を置いた大改装をはかったり、夏至を記念して、全国各地でサウナイベントが行われたり、その盛り上がりはさらに高まっている模様。

そこでいよいよ、日本サウナ・スパ協会公認サウナ大使にしてマンガ家、コップのフチ子のお父さんでもあるタナカカツキさんから、初心者が知るべき、サウナへの入り方を伝授していただきます。言われたとおり入ってみたら、編集部員も、たしかにととのいました……!(&w編集部)

    ◇

実はタナカさんが、6月のスウェーデンでのサウナ国際会議で報告した日本最大のニュースは、2018年、日本に初めて「スモークサウナ」ができたことだった。3月7日のサウナの日を記念して、長野県小海町のフィンランド・ビレッジで開かれた日本サウナ祭りで一般公開された。サウナの原点といわれているのが、この「スモークサウナ」なのだ。

昔、フィンランドの田舎の農家では一般的だった、サウナ室が地中に作られているもので、室内のストーブの薪に火をつけると、薪の上のサウナストーンが熱せられて、煙が充満する。数時間熱して火が消え、最初に煙を外に出した後、その余熱でサウナを楽しむ。これがサウナの原形らしい。

スウェーデンの国際サウナ会議でタナカさんが出かけたサウナ宿泊施設Kukkolaforsenの、伝統的なスモークサウナ「Black Smoke Sauna」(写真 タナカさん提供)

「寒い国で、電気のない時代にいかにエンタテインメントを作るか、その工夫がサウナにあるんですね。風を感じたり、香りを感じたり、自然体験なんですよ。ですから、いまからキャンプしに行くようなつもりで、サウナに行ってほしい。蒸し暑い箱というのは誤解なんです。頭の中を、赤とかオレンジではなく、ブルーとグリーンに。そういう感じで行ってほしいですね」

ということで、いよいよ水風呂に入るポイントについて。

「まず、水風呂に注目してください。あなたはサウナ室に行くのではなく、水風呂に行くんだと。で、水風呂に行くためにいったんあたたまるのが、サウナ室だと。まず、サウナについての大きな誤解をといてくれと。

サウナっていったらサウナ室をイメージしてるでしょ? でもサウナとは本来、サウナと水風呂の交互浴を繰り返し、最後に外で休憩、風に吹かれながら外気浴をする、そこで気持ちいいのがやってくるんですが、その部分をサウナって言うんです」

サウナにはいったい、何分入ればいいのか?

なるほど……。では、時間配分はどうすればよいのか。聞いてみると、タナカ大使からおごそかに返ってきたのは、

「それよりも水風呂に意識を向けてほしいんですね」

というひと言だった。

「サウナ室はけっこうどうでもいいんです。汗かいて、水風呂に入りたくなったらもうそれでいい。その時の体調もあるし、一概に何分とはいえない、だから、水風呂にもう入ってもいいかなと思うぐらいまで、ですね。人それぞれ気持ちいいところがあるし、ムリすると、交感神経が働いてリラックスできなくなるんで」

そんな体験ができるサウナの選び方としては、「ロウリュがあるのがまず基本」だそう。

「そういうところは初心者に優しく、温度も低いので、入りやすいと思います。あとは、家の近所ですいてるところがいちばんいい。そして、時間も温度も、あなたのサウナを見つけてください。あなた自身も変わるので、いつも見直しながら。そう、これから気持ちいいところを見つける旅が始まるんです。私自身、1年前の自分とは変わっている。サウナも木なので、生き物対生き物の会話ですね(笑)」

実際、スカイスパYOKOHAMAで、編集部員も、タナカさんに言われたとおり、熱いと感じてから水風呂に挑戦してみたら、意外にもあっさり首まで入ることに成功。さらに温冷交代浴を2回繰り返し、休憩室の椅子にすわったら、本当にふわ~っとした「ととのい」感覚が訪れた……!

タナカさんのそんな初心者女性向けのアドバイスがつまった『はじめてのサウナ』。生き物としてのサウナの魅力や楽しみ方がゆるーくちりばめられ、サウナ室にいきなり行くのがちょっとためらわれる人も、読んでおくと、自信を持って飛び込めるように。さらに一度現場でととのったら、あとは眺めるだけで、家でもととのうようになる1冊です。

BOOK

『はじめてのサウナ』

『はじめてのサウナ』(リトルモア)
タナカカツキ 文 ほりゆりこ 絵

時代は空前のサウナブーム!
ヨガ・ピラティス・岩盤浴に続き、
いま感度の高い女性が足しげく通っているのは、サウナです!

日本サウナ・スパ協会公認のサウナ大使・タナカカツキが語るから、
未体験の人にもゼロからまるっとわかる。
まるで絵本のような女性向けサウナ指南書です!


税込1512円

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PROFILE

タナカカツキ マンガ家

著書に『オッス!トン子ちゃん』『サ道』『すばらしきインドア大自然~水草水槽のせかい』、天久聖一との共著『バカドリル』など。水草レイアウトの世界ランカーであり、日本サウナ・スパ協会公認のサウナ大使でもある。カプセルトイ「コップのフチ子」の企画、デザインなども。
http://kaerucafe.com/

ほりゆりこ イラスト

1978年大阪生まれ。さそり座 A型。デザインやイラストの本職のかたわら「大自然と一体化」をテーマに主に関西を拠点に活動するTent Sauna Party所属。リトアニアのサウナハットアーティスト、ヴィクトリアからワークショップを受け「TSP式サウナハット」を考案・制作。

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