おんなのイケ麺

「元祖瓦そば たかせ」の瓦そば 野村佐紀子さん

  • 2018年7月16日

「元祖瓦そば たかせ」の瓦そば

あつあつの瓦の上で、軟らかい麺がパリパリと焼けていく。それを甘辛いタレにつけて食べるんです。茶そばの緑に錦糸(きんし)卵の黄色、もみじおろしの赤で、見た目もキレイな瓦そば。私の故郷、山口の名物料理です。

山口では瓦そばを家で作る人も多くて、家庭によって作り方や味が違うらしいんです。だけど私はずっと外で食べていたので、瓦そばの味と言えばこのお店。あと私、おばあちゃん子だったので、晩年は介護施設に入っていた祖母を「瓦そば食べに行こうよ」って外へ連れ出す理由にしていました。最初に正座が出来なくなってテーブル席に移って、それからだんだんと年をとっていった祖母だけど、瓦そばだけは変わらず丁寧に食べていました。普段と場所を変えて、見た目にも華やかな瓦そばを前にすると、いつもはしないような話もしてくれた気がします。2人の良い時間でしたね。

瓦そばって私、絶対誰かと一緒に食べている。だからほっとするのかな。特に何も無くても、食べると満足感となんとなく幸福感があるんです。

    ◇

川棚本館・南本館・東本館 山口県下関市豊浦町川棚5437(電話083-772-2680)。1188円。取り寄せ可。各本館の営業時間と休みは問い合わせを。

野村佐紀子さん

のむら・さきこ 写真家。1967年、山口県下関市出身。近著に「残夢」(Akio Nagasawa Publishing)、「Ango/sakiko」(bookshop M)、「愛について」(ASAMI OKADA PUBLISHING)。

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