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スパイシーで優しい「ミールス」

  • 2018年7月16日

エリックサウスのミールス

 最近、南インドの定食「ミールス」にハマっている。インド料理の中でも南インド料理は、よりホット&スパイシー。宗教上の理由でベジタリアンが多いので野菜と豆をたくさん使う。海に面した地域が多いため魚介が豊富。米が主食で、日本人の舌になじみやすい。ちなみに、北インド料理は乳製品をたっぷり使うので、こっくりクリーミー。南インドは、油や乳製品の使用量が少なく、比較的あっさりしている。スパイシーであっても、胃に優しいのだ。

 ミールスはバラエティー豊か。パラリと炊かれたご飯と数種類のカレーに、豆と野菜のスープ「サンバル」、酸味の利いたスープの「ラッサム」、豆の粉で作られたクラッカー「パパド」やヨーグルトなどが添えられる。南インドでは、バナナの葉をテーブルに敷き、その上にご飯とカレーをのせる食堂が多いとか。食べ方は自由。いろいろなカレーで少しずつご飯を食べる人もいれば、カレーやスープを全種類混ぜて食べる人もいるという。

 本場を経験した料理人が、洗練された南インドの味を提供する店が日本で増えてきたのがうれしい。東京では、西荻窪の「大岩食堂」がスパイシーな野菜料理やチキンに、ワインや日本酒(しかも燗〈かん〉酒)を提供。紀尾井町や神宮前の「エリックサウス」は、ミールスやモダンな南インド料理と、ワインがウリ。カレーといえば昼ご飯のイメージが強いが、ディナーにスパイシーなおつまみでお酒をいただき、ミールスで締めるのもいい。こんなインド料理の楽しみ方もぜひ!
(フードジャーナリスト・北村美香)

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PROFILE

北村美香(きたむら・みか)フードジャーナリスト

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1959年生まれ。食にまつわる取材や執筆、レシピ本の企画・編集を手がける。欧州の三ツ星レストランからブータンの農家まで食べ歩いている。

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