よなよなハンコ

夏休みに思い出す遊園地、浜名湖パルパルと祖母とドン・ブラーコ

  • 文と絵 百世
  • 2018年8月30日

  

消しゴムハンコ作家で、忌野清志郎さんの長女・百世(ももよ)さんによる連載「よなよなハンコ」。今回は夏休みのおばあちゃんと遊園地の思い出です。さすが、勇敢なおばあさま……!

    ◇

8月もあと1日ですねー。今回の消しゴムハンコは、何かを思い浮かべている女の子を彫りました! 夏休みはいつも何をしてたかなーって思い返していたので、そこから。すぐに思い浮かんだのは、祖母が浜松に住んでいたので、毎年家族で浜松の温泉に行っていたことです。

祖母は、小学生の私と同じくらいの身長で、話すのが好きで、習字や絵、太極拳も習っちゃう元気な人でした。話し声がとってもカワイイんですよね~。夏休みに祖母に会えるのがいつも楽しみだったなぁ。

旅行中は、プールや鍾乳洞に行ったり、潮干狩りをしていましたが、毎年必ず行っていたのが、地元で有名な「浜名湖パルパル」という、私が一番好きな遊園地!ゆるい感じが大好きなんですよね。

やなせたかしさんがキャラクターのデザインをしていて、アトラクションは、ジェットコースターやゴーカートなど、色々あるんですが、一番思い入れがあるのが、丸太のボートに乗って水流を進んでいく、「ドン・ブラーコ」という水しぶきがかかる急流すべり!子供のときは、高いところから急降下するときに、体がふわっと浮いて怖かったな~。

その「ドン・ブラーコ」に、当時85歳くらいの祖母が一度だけ乗ったことがあったんですよね。年齢的に危ないこともあり、まわりに心配されていたんですが、負けず嫌いな性格というのもあってか、「大丈夫です」と言って、みんなで乗ったことがありました。

何事もなく、楽しそうにしていたんですが、夏休みが終わってしばらく経ったときに、祖母から「あの乗り物には、どきどきしました。貴重な体験をありがとう。でもこれで乗るのは最後にします」って手紙が送られてきたんです!

いつも通りの祖母にしか見えなかったんですが、内心は、心臓バクバクだったということを手紙で知り、ビックリしました。手紙を書いてくるくらいなので、たぶんずっとそのときのことを思い出しては、どきどきしていたのかもしれないですね。

当時もスゴイな~って思ってたけど、今改めて考えてみると、私が85歳になったときに、急流すべりに乗ってるイメージが全くできないし、母ももう乗れないかもと言っているので、相当勇気だして乗ったんだろうなぁ。

宣言通り、翌年からは乗らなかったので、たった一度のいい思い出です。
おばあちゃん、カッコイイ!!

百世



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PROFILE

百世(momoyo) 消しゴムハンコ作家

写真

消しゴムハンコ作家。東京都在住。
2013年1月より消しゴムハンコなどの創作活動を開始。
2014年4月、初の個展「一粒万倍 百世のモモ版画」を銀座のギャラリー403で開催。以後 忌野清志郎「ネズミに捧ぐ詩」の装画やファッションブランドZUCCaとの展覧会、CDジャケット、ロゴマーク、ドラマのタイトルバックやフェスのグッズなども手掛けている。
2017年9月には犬猫グッズの「わんコレ」からコラボ商品が発売予定。
https://www.momoyo-hanko.com/

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百世(momoyo) 消しゴムハンコ作家

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消しゴムハンコ作家。東京都在住。
2013年1月より消しゴムハンコなどの創作活動を開始。
2014年4月、初の個展「一粒万倍 百世のモモ版画」を銀座のギャラリー403で開催。以後 忌野清志郎「ネズミに捧ぐ詩」の装画やファッションブランドZUCCaとの展覧会、CDジャケット、ロゴマーク、ドラマのタイトルバックやフェスのグッズなども手掛けている。
2017年9月には犬猫グッズの「わんコレ」からコラボ商品が発売予定。
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