リノベーション・スタイル

<176>キッチンと窓でつながる子ども部屋。子育て世帯のリノベ

  • 文 石井健
  • 2018年9月5日

[H邸]
Hさん一家(夫34歳、妻34歳、長女4歳、次女1歳)
東京都文京区 築51年/63m²

    ◇

 今回ご紹介するケースは、「ファミリータイプのニュースタンダード」とも言えるリノベーションです。

 Hさんは、結婚、出産を経て10年以上住んでいた部屋が手狭になり、引っ越しを検討されていました。そのタイミングで、運良く同じマンションの広い部屋が空いているのを発見。迷わず購入し、リノベーションをすることになりました。

オープンな棚と、扉付きの収納があり、キッチン背面も充実の収納スペースだ

 特徴的なのは、まずキッチンとその横にあるキッズスペースです。キッチンのとなりのスペースに、畳の小上がりを造って窓でつなげ、小上がりで子どもたちが遊ぶ様子を、キッチンから見えるようにしました。

 寝室は7.8畳と広めにしています。今はご家族4人で寝ているようですが、将来的には2部屋に分けられるよう、扉は2カ所につけました。

淡いグリーンの壁がやさしい雰囲気の寝室。将来2部屋に分けられるよう扉は二つ

 玄関もかなり広々とスペースをとりました。1.3畳の納戸が隣にあり、保育園グッズやベビーカー、砂場遊びグッズなどいろいろなものを収納できます。玄関が広くすっきりしていると、家に入ったときの印象がいいもの。玄関横に納戸を造るのは最近のトレンドですね。

 リビングの横には大きなウォークインクローゼットを造りました。ここに家族の衣類をすべて集めています。おもしろいのは、可動式のハンガーを置いていること。高さを変えられるので、子どもたちが自分で洋服を片付けられます。奥さまは「できるだけ子どもの自主性をうながすような工夫をしたい」と、玄関のフックの位置なども子ども用に低く取り付けていました。

玄関にはお出かけグッズ用のフックを設置。右手にはさらに大きな収納がある

 また、ファミリータイプの部屋の場合、「大人の逃げ場」を作ることも意外と大事だったりします。今回は、Hさんのご要望でリビングの横に1.1畳のスペースを造り、デスクを置いてリビングとつながるワークスペースにしました。奥さまもワークスペースで仕事をすることがあり、コンパクトですが機能的には十分です。

 このように、キッチン横のキッズスペースや、将来的に2部屋に分けられる寝室、広い玄関と納戸、ワークスペースなども、子育て中のご家庭で最近多く選ばれるようになってきています。ぜひ参考にしてみてください。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)「ブルースタジオ」執行役員

石井健

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。

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石井健(いしい・たけし)「ブルースタジオ」執行役員

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1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
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