クリトモのさかな道

移転まで1カ月、最強の胃袋を持つ私が行く築地市場内飲食店(4)テイクアウト編

  • 文・ 栗原友 写真・馬場磨貴/篠塚ようこ
  • 2018年9月11日

クリトモさんが気になるお店を食べつくすシリーズ第4弾は、実はあまり知られていない、市場ならではのおすすめテイクアウトのご紹介です。まずはクリトモさんの旦那さまおすすめ「まる天」の人気おにぎりから! 実際、取材1日目、梅はすでに朝8時半すぎには売り切れていて買えませんでした……。

    ◇

おいしいおにぎりは働く人の特権!「まる天」

  

夫が「最近お気に入りの朝ごはんがあるんだ」と行って連れて行ってくれたのがこちら。鯖のおにぎりが絶品なんだそうです。ふっくら握られたおにぎりの中に塩焼きにした脂ののった鯖がごろん。絶妙な塩加減。梅は朝一で行かないと売り切れごめん。でも、おいしいんです。売っていたらラッキーですね。朝一においしいものが食べられるのは働く人の特権かな?

手みやげに重宝・名物「茂助だんご」

  

そのまま通り過ぎることができないのが和菓子屋さん。「今日はあの人に会うから」と思うと手みやげに重宝します。わたしはいつもつぶあんだんご。味はもちろんおいしいのですが、ここのおだんご、とてもフォトジェニックなんですよね。イートインは一度もしたことがなかったのですが、お汁粉、たべてみたいですね~。

思い出のカレー弁当と、ボトル入りのルー「中栄」

  

ここのお弁当は思い出の味。私が斉藤水産で働いていた頃、まかないを作る時間がないほど忙しい日はこちらのカレー弁当をよくいただきました。ご飯の上にキャベツたっぷり。その上に熱いルーをぶっかけて口いっぱいに頬張ります。キャベツが少ししんなりしているので口の中でしゅわしゅわしゃきしゃき……。当時はこれに生卵と納豆を足してパワーチャージしていました。ボトルに入ったルーだけのお土産も、よくお客さんからの差し入れでいただいて、こっそり自宅に持ち帰ったっけ(笑)。

買えたらラッキーのお弁当!「福せん」

  

もちろん「鰻(うなぎ)弁当」と「焼き鳥弁当」はいつもあるのですが、うなぎ、肝、焼き鳥が入っている、1日限定10食の「鰻彩弁当」。これがあったら本当にラッキー。ダメ元で聞いてみて。夜ご飯のおかずに、次の日のお弁当に、本当においしいんですから! わたしこれ大好き! 包み紙もトラディショナルで素敵。これ、お土産にいただいたら嬉しいなあ。

好きなカツをカレーにのっけて!「小田保」

  

お店にあるメニューのほとんどがお持ち帰りできるはず。ふぐカツって家ではほぼ食べませんよね。しかもカツ。唐揚げなら聞いたことあるけどって感じじゃないでしょうか。
ふぐカツを更にカレーの上にってもはや夢の共演。カレーがふぐの味を消すんじゃないかって? そんなこと絶対にありません。ふぐとカレー、合うんですよ! これを持ち帰って自宅で……。最高!

うなぎや海鮮丼で有名だけど、鳥丼弁当も。「米花」

  

鳥丼弁当です。鰻が有名なお店ですが、焼き鳥も捨て難いうまさ。私はこちらのつくねが大好き。もうね、肉がぎゅうぎゅうなんですよ。食べ応え抜群、タレの味もよし、海苔たっぷりで言うことなし!

いろんな部位のいろんな調理法の鳥がぎっしり。「鳥藤」

  

鳥藤さんは場外にもあって、まかないでいつも食べていたのは場外のお弁当。この場内のものとは少し違いますが、まあ大して変わりないです。弁当箱が四角から丸に、卵の金環が味玉になっているくらいでしょうか。もうね、いろんな味というかいろんな部位のいろんな調理法のものが入っているので食べていてずっと飽きないんですよ。生姜の酢漬けが一本入っているのですが、これもいいアクセントで私は最後の方のお楽しみにしています。鳥藤さんはお弁当以外にもも肉を焼いたものも売っているので、晩御飯のおかずにもぴったりです。場外では精肉が売っているので是非そちらにも。

クリームシチューと並ぶ名物サンドイッチ「センリ軒」

  

センリ軒はクリームシチューが有名ですが、実はテイクアウトのサンドウィッチもとても有名。人気は2つに分かれていて、カツサンドと卵ハムきゅうりのミックスサンド。ミックスサンドはパンがこんがり焼いてあるところがいいんですよね。時間が経つほどにきゅうりから水分が出てしんなり。そこがまたおいしいんです!

ポークライスの食べ方にも市場の流儀が!「やじ満」

  

築地に行った時、頻繁に買って帰るのがこの2セット。私が家で「おやつ」に買ったものを父に見せたら食べたいというのであげたら「とってもおいしい」と喜んでくれて、それ以来思いついたら父に買って帰るようにしています。父は今年85歳。私の舌と胃袋を育ててくれた85歳のオヤジがおいしいというんだから、本当においしいんだな。ポークライスは家に持ち帰って上からタバスコをかけていただくのが好み。以前愛養の店長だった竹内さんから伝授されたおいしい食べ方。しゅうまいは食べ過ぎ注意。私はソースもしょうゆもかけずにそのまま。じつはこのしゅうまい、付け合わせのキャベツを一緒にパンに挟んでたべるとおいしいんですよね~。

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PROFILE

栗原友(くりはら・とも)料理家

写真

1975年生まれ、東京都出身。2012年から4年間、築地「斉藤水産」に勤務した。現在は料理教室を中心に活動する傍ら、魚料理の啓蒙や、魚を用いた食育に力を入れている。また、東京・浅草の遊園地「花やしき」内の居酒屋「夜のさわぎ」をはじめとする飲食店のプロデュースなど、幅広く活動中。近著に『クリトモの大人もおいしい離乳食』(扶桑社)、『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方』(朝日新聞出版)。http://kuritomo.co.jp/

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栗原友(くりはら・とも)料理家

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1975年生まれ、東京都出身。2012年から4年間、築地「斉藤水産」に勤務した。現在は料理教室を中心に活動する傍ら、魚料理の啓蒙や、魚を用いた食育に力を入れている。また、東京・浅草の遊園地「花やしき」内の居酒屋「夜のさわぎ」をはじめとする飲食店のプロデュースなど、幅広く活動中。近著に『クリトモの大人もおいしい離乳食』(扶桑社)、『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方』(朝日新聞出版)。http://kuritomo.co.jp/

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