リノベーション・スタイル

<179>「ここだけ」のリノベでつくる自分たちらしい空間

  • 文 石井健
  • 2018年11月7日

[N邸]
Nさんご夫婦(夫40代、妻30代)
東京都 築34年/114.28m²/施工費1380万円

    ◇

 Nさんご夫婦は結婚を機に、ご主人の実家にお二人で住むことになりました。小さな前庭がある築34年の戸建てです。外側と家の半分はほぼそのままですが、1階のLDK、水回り、2階の洋室をリノベーションしました。

 大きく変えたのは、2階の洋室。「ゴロゴロしたい」というNさんの要望があったので、全面絨毯(じゅうたん)を敷き広めの寝室にしました。ベッドの横にはソファやローテーブルも置けます。友人が来ると、2階でまったり過ごすこともあるそうです。

 もともとこの部屋の吹き抜け側には壁がありましたが、その壁はすべて取り払い、カーテンに。空間として1階とひと続きにしたことで、2階がかなり明るく開放的になり、1階や外のテラスが借景になりました。壁にプロジェクターを投影して、2階の手すりに座りながら映画を見ることもあるそうです。

 「カフェのような場所に住みたかった」というお二人だったので、1階のLDKはまさにカフェのような雰囲気。フローリングやキッチン、棚はすべて木で統一し、高さを低めに設定しました。内側の壁は一面淡いブルー、廊下に続くドアを濃いブルーにしています。実は、奥様がアニメーションの色彩設計の仕事をしているので、色に関してはプロフェッショナル。「ピンクをどこかに入れたい」という奥様の要望は、棚の小口にいかされています。

 玄関はカフェの入り口のようなガラスの扉を使っています。こちらは外国人用マンションで使用している古い海外製の玄関扉を使いました。室内の廊下が見えますが、前庭がありますし、気にするほどのことではないということになりました。

古い海外製のものに入れ替えた玄関扉

 ちなみに、今回リノベーションをしなかった部屋には仕事部屋や和室などがあります。戸建てを丸ごとリノベーションするのは大変ですが、こうやって一部をリノベーションするだけでも、自分たちらしく暮らす空間をつくることができるのです。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)「ブルースタジオ」執行役員

写真

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。

ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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石井健(いしい・たけし)「ブルースタジオ」執行役員

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1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
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