リノベーション・スタイル

<184>ちょっと都心を離れて暮らしてみたら…

  • 文 石井健
  • 2019年2月6日

【K邸】
Kさん一家(夫、妻、子ども)
千葉県浦安市 築18年 /100.87㎡

    ◇

 Kさんご夫婦はもともと川崎に住んでいました。休日はよく二子玉川に出かけるおしゃれが好きなご夫婦です。子どもが生まれたことをきっかけに、奥様の実家のある浦安でマンションを購入し、リノベーションすることにしました。

 奥様はアパレル関係の仕事をしていることもあって、二子玉川が大好きだったそう。最初は二子玉川から遠くなることに抵抗があったけれど、仕事を続けるためには両親の手を借りたい……とホームグラウンドに戻りました。

 とはいえ、引っ越してみるといいことばかりだったそう。子育ての環境が整っていて、100平米を超える広い部屋と、バルコニーからは海が見えるすばらしい物件に住むことができたのです。都心を離れると部屋は広く、リーズナブルになるというメリットがあります。

アウトドア用の椅子を置いてくつろぐこともできる広いバルコニー

 リノベーションは比較的オーソドックスなプランで進めました。バルコニー側に広いリビングとキッチンが並び、玄関側にゲストルームと主寝室、ウォークインクローゼット、水周りなどを集めました。

 100平米あると、全体的にゆったりとしますね。玄関はおよそ2.5畳。窓のついた土間のような空間で、スチールサッシで区切られているためインナーテラスのようです。植物も置いてあり、入った瞬間華やかな印象を受けます。また、同じ空間に0.6畳のシューズインクローゼットや1畳の書斎も造りました。

リビングの隣は引き戸で仕切れるゲストルーム。奥に見えるのは玄関バルコニー 

 キッチンも8.1畳と広く、パントリーや壁付けのデスクがあります。ウォークインクローゼットは二つあり、季節のものを分けて収納しているようです。サニタリールームももちろんゆったり。ダブルシンクで、忙しい朝もイライラせずに使えます。4枚の引き戸でリビングと隔てられたゲストルームは、現在はお子さんのプレールームに。おもちゃなどすべてここに収納されています。

 自分の好きな街に住めることは、中古物件を買ってリノベーションをするメリットですが、Kさん一家の場合は、あえて家族や親戚の住んでいる街を選び、仕事と子育ての両立や暮らしも充実し、総合的にクオリティー・オブ・ライフ(暮らしの質の豊かさ)が上がるということもあるのです。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)「ブルースタジオ」執行役員

写真

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。

ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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