VRで授業する学科新設

 学校法人角川ドワンゴ学園は15日、ネットの高校・N高等学校とS高等学校(来年4月開校)において、最新のVR技術とデバイスを活用した新しい学びができる学科「普通科プレミアム」を新設し、来年4月よりスタートさせることを発表した。

【写真】天体が目の前に!VR授業の様子がこちら

 「普通科プレミアム」では、単位認定授業と多彩な課外授業をOculus Quest2に合わせて再構築した、オンライン教育の独学の弱点を克服する実用的なVR学習プラットフォームを提供。生徒はVRデバイスを装着して学習空間にワープし、360度の視覚と聴覚、そして実際に体を使って体感することで、より集中的・積極的に深い学びを得ることが可能になる。

 また、学習アプリ「N予備校」とのシームレスな連携も特長で、従来の動画授業を受けながら、必要に応じてVR空間を自在に行き来して学ぶことができる。このほか、授業だけでなく、コミュニケーショントレーニングのために制作したプログラムでは、VR空間上での面接指導や担任との面談、生徒たちの交流企画などを通じて、コミュニケーションスキルの向上を図る。

 大きな特徴としては、視界と聴覚が360度VR空間の教室と音声に切り替わることで、普段のオンライン学習環境ではつい気になってしまうSNS通知など、気が散る要素を断ち切って勉強に集中することを可能になる。また、生徒はアバターになってVR空間上の教室で授業を受け、VRタイムシフト機能によりほかの生徒が授業を受けていたときのモーション(動き)のログも残ることから、ニコニコ動画のコメントのように非同期で再生することができる。これにより、いつでもともに学ぶ仲間の存在を感じることができ、孤独な学習環境から開放、学習継続のためのモチベーションにつなげていく狙いがある。

 また、VRの特性を生かして、立体的な教材を動かしてみたり、分子模型を立体的に観察したり、名所や歴史遺産を360度見て回ったりといった、動きやスケール感を直感的に理解できるような体験型のVR教材を用意。VR空間上のアイテムは、バーチャルキャスト社のVCIという技術を活用し、ものさしや地球儀など、ほかの単元や科目でも流用できるものを創り出した。

 なお、校舎は「次世代に活躍する人材を育む、新しい学び舎」というコンセプトのもと、VR空間の校舎を建築家の隈研吾氏がデザインした。大きな螺旋が分岐しながら、植物のように天高く伸びていくこの塔は、進化・成長を続ける若者たちの「学びのスパイラル」を表現している。

 2021年4月以降に入学する生徒は、N高/S高の出願時に、VR学習と映像学習で行う「普通科プレミアム」、映像学習のみで行う「普通科スタンダード」のどちらかを選択できる。いずれも同じく高校卒業資格を取得することができ、学費は3年間(税込)で「普通科プレミアム」が109万9000円、「普通科スタンダード」が73万9000円。

 角川ドワンゴ学園は、2016年4月にネットの高校・N高等学校を開校し、生徒数1482人でスタート。「IT×グローバル社会を生き抜く“総合力”を身につける多様なスキルと多様な体験」を掲げ、今のネット社会に対応した新しい教育を実践。授業やレポート提出をネットで行うことで自分のペースで学べる高校卒業資格のための必修授業のほかに、大学受験やプログラミング、小説、ゲーム、ファッション、料理、美容など多彩なネットでの課外授業や、全国各地で行う職業体験も行う。

貴島明日香 YouTubeチャンネル開設

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