モードな街角

ロンドン「ドーバーストリートマーケット」が10周年

  • 文 佐藤丈春
  • 記事提供:
  • 2014年10月29日
  • 写真:ロンドンの「ドーバーストリートマーケット」外観。10周年を機に現れた工事用のファサード? いや、これは川久保玲によるインスタレーション(期間限定、すでに終了)

    ロンドンの「ドーバーストリートマーケット」外観。10周年を機に現れた工事用のファサード? いや、これは川久保玲によるインスタレーション(期間限定、すでに終了)

  • 写真:正面から入ると、アウトサイダー・アートを扱う雑誌『Raw Vison』と川久保氏によるコラボレーション・ディスプレイが

    正面から入ると、アウトサイダー・アートを扱う雑誌『Raw Vison』と川久保氏によるコラボレーション・ディスプレイが

  • 写真:10周年を記念してこのような屋台がいくつか店内に現れた。コットンのバッグなど、気軽に買える物が中心

    10周年を記念してこのような屋台がいくつか店内に現れた。コットンのバッグなど、気軽に買える物が中心

  • 写真:アントワープ・ファッション美術館で展覧会を開いたウオルター氏。自身のエキシビションのカタログ『Dream The World Awake』限定版のサイン会に臨んでいた

    アントワープ・ファッション美術館で展覧会を開いたウオルター氏。自身のエキシビションのカタログ『Dream The World Awake』限定版のサイン会に臨んでいた

  • 写真:ルイ・ヴィトンとのコラボコーナー。川久保玲はもちろん、建築家フランク・ゲーリー氏(最近パリにオープンしたルイ・ヴィトン美術館を設計)が手がけたバッグもある

    ルイ・ヴィトンとのコラボコーナー。川久保玲はもちろん、建築家フランク・ゲーリー氏(最近パリにオープンしたルイ・ヴィトン美術館を設計)が手がけたバッグもある

  • 写真:日本のブランド、Sacaiが10種類限定のプロダクトを展開するコーナー。古い家具の一部を切り、ガラスを組み合わせたディスプレーにも注目

    日本のブランド、Sacaiが10種類限定のプロダクトを展開するコーナー。古い家具の一部を切り、ガラスを組み合わせたディスプレーにも注目

  • 写真:ロンドンのチェルシー地区で長く経営するショップ「エッグ」のコーナー。パーティー当日は、ランドスケープデザイナーのジニー・ブロムによるインスタレーションが手前に

    ロンドンのチェルシー地区で長く経営するショップ「エッグ」のコーナー。パーティー当日は、ランドスケープデザイナーのジニー・ブロムによるインスタレーションが手前に

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 東京(2012年)、ニューヨーク(14年)とオープンが続き、話題を呼ぶ「ドーバーストリートマーケット」。その第1号は、ロンドンのドーバーストリートの店だった。オープンしたのは10年前。街の中心にもかかわらず、当時は会員制のクラブやギャラリー、小さなカフェくらいしかないような通りだった。

 コムデギャルソンが主宰するこのセレクトショップは、同ブランドをはじめ、日本、欧米のアパレルや雑貨ブランドを扱うほか、動物の剝製をディスプレー・販売したり、会計の場所やストックルームを小屋にしたり、パリの人気カフェ「ローズ・ベーカリー」を入れたりするなど、独特のセンスで人びとの注目を集めている。

 このような店作りはアート関係者も惹きつけており、ロンドンのリージェンツパークで毎年開かれている「フリーズ・アートフェア」の開催時期には、世界中から集まるアート業界の人たちで混み合う。

 10周年を記念して模様替えした内装をお披露目しつつ、「フリーズ」とのコラボイベントも開催されたパーティーに、おじゃましてきた。

 会場ではファッションデザイナー兼ベルギー王立芸術アカデミー教授のウオルター・ヴァン・ベイレンドンクが、自身の本の発行を記念し、サイン会を催していた。また、別フロアではルイ・ヴィトンと共同で「Celebrating Monogram」というセクションを展開。マーク・ニューソン、カール・ラガーフェルド、クリスチャン・ルブタンといったデザイナーたちが手がけたそれぞれヴィトンのモノグラムバッグを展示している。

 日本からはSacaiが10周年を記念して10種類のプロダクトを制作、ラックを彩っている。デザイナーやアーティストたちの、それぞれに異なる世界観の作品を見て回るのは楽しい。

 最近オープンしたニューヨーク店との大きな違いは?

 「まずは規模、そして扱うブランドのセレクションですね」と川久保玲のパートナー、エイドリアン・ジョフィー氏は言う。ロンドンに比べ、東京やニューヨークの店舗は規模が大きい。そこには何か意図があるのだろうか?「意図して大きな館を選んでいるわけではなく、たまたま空いていた物件がそれぞれの都市で共通して大きかった、というにすぎません」とジョフィー氏。

 また、ニューヨーク店ではプラダやシュプリームなどの有名ブランドとのコラボレーションアイテムが注目されたが、ロンドンではそういった取り組みはせず、「フィービー・イングリッシュ」「レイバー・アンド・ウエイト」「エッグ」のショップ・イン・ショップなど比較的規模の小さな英国ブランドやショップをサポートしているのが特徴だ。

 ロンドン、東京、ニューヨークの3店舗での総売上高は約75億円、コムデギャルソンのビジネス全体の28%を占めるという。好調さを見せる「ドーバーストリートマーケット」の動向から今後も目が離せない。

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