ファッショニスタの逸品

日本の「カワイイ」を世界に 増田セバスチャンさん

  • 記事提供:
  • 2015年2月12日

増田セバスチャンさん(撮影 石塚定人)

  • 増田セバスチャンさん(撮影 石塚定人)

  •   

  •   

  • ニューヨークで開催した個展「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」(撮影 GION)

  • ニューヨークで開催した個展「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」(撮影 GION)

 レディー・ガガ、ケイティ・ペリーなど、ファッションアイコンとしても知られる歌姫には共通項がある。それは東京のポップカルチャーが大好きだということ。

「海外には東京のファッションやサブカルチャーに影響されたことを公言するアーティストがいます。でも、そのスタイルのルーツがじつは原宿にあることを知らないまま真似(まね)ているファンもたくさんいますよね」

 そう語るのは、「きゃりーぱみゅぱみゅ」のライブの演出・舞台美術などをデビュー時から手がけ、自らアーティストとしても活躍する増田セバスチャンさん。1995年に原宿に「6%DOKIDOKI」というアパレルショップを立ち上げ、以来、東京発のポップカルチャーを牽引してきた中心人物だ。

 90年代と言えば、厚底、ガングロ、金髪などいわゆるギャル系女子が渋谷に群がり、原宿には雑誌『FRUiTS(フルーツ)』のスナップに代表されるような、カラフルで個性的なファッションがあふれていた。路地裏にはインディペンデントな小さなショップが続々オープンし、通称「ウラハラ(裏原宿)」などとも呼ばれた。

 また、今の東京のポップカルチャーを代表する「カワイイ」の前身となる単語も、この頃使われはじめたという。

「当時、ロンドンに住んでいた友人が、何を見ても『ラブリー』と連呼するのが面白くて、最初は『センセーショナル・ラブリー』や『ラブリー』という言葉を使っていたんです。でも、それを日本語に置き換かえてみようと考えたときに『カワイイ』がいちばんしっくりきたんですね。どちらかというと感嘆詞の『スゴい』のニュアンスに近いのかも」

 いまや世界共通語の「カワイイ」は、日本が誇るべきポップカルチャーだと増田さんは言う。昨年は初の個展をニューヨークで開催した。その会場内でも、「カワイイ」という声が飛び交っていたそうだ。

「ニューヨークって実力さえあれば、本当に夢がつかめる場所だと実感しました。原宿以外でもようやく名前が知られるようになって、活動しやすい環境になってきたけれど、まだまだ次の展開が待っていました」

 今後は2020年の東京オリンピックに向けて、アーティストとしての活動を世界に向けて加速させるという。取材班が訪れたのは、原宿にあるショップ近くのオフィス。トレードマークの帽子とメガネを付けて現れた増田さんは、言葉の端々に44歳とは思えない若々しさが漂っていた。

 メディアで見せる華やかな一面とは少し違う、意外な素顔も垣間見せた増田さん。アーティスト、そしてひとりの人間としての過去、現在、未来を聞いた。

(増田セバスチャンさんの愛用品は次のページへ)

[PR]
画像

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ

Pickup!