朝日新聞ファッションニュース

六本木、ファッション界が注目 ライフスタイルを提案できる街へ

  • 記事提供:
  • 2016年11月22日
  • 写真:[1]米国のデザインチームが手がけたバーニーズの六本木店

    [1]米国のデザインチームが手がけたバーニーズの六本木店

  • 写真:[2]壁に絵画やポールが収集したポストカードが飾られたポール・スミスの店舗

    [2]壁に絵画やポールが収集したポストカードが飾られたポール・スミスの店舗

  • 写真:[3]ユナイテッドアローズ六本木ヒルズ店。スーツやジャケット売り場のバックヤードが公開され、客も入れる

    [3]ユナイテッドアローズ六本木ヒルズ店。スーツやジャケット売り場のバックヤードが公開され、客も入れる

  • 写真:  

      

[PR]

 東京・六本木にファッションの風が吹いている。六本木ヒルズの開業から13年。今年はセレクトショップや有名ブランドの大型出店などが相次ぐ。周辺人口は増え続け、海外旅行客も多く、美術館や映画館も集まる文化都市としてファッション界が注目している。

バーニーズ・UA…アートな店舗、伝える世界観

 バーニーズニューヨーク=[1]は9月、1900平方メートルの店を東京ミッドタウンの向かいに開いた。狙いは近隣に住む富裕層だ。港区民はこの10年で6万7千人増えており、事前マーケティングでは買い物を近隣で済ませる住民が多く、新規客が見込めると判断した。

 商品は高級デザイナーブランドに重点を置き、ジバンシィやアレキサンダー・ワンなど国内外300以上のブランドをそろえた。バーニーズジャパンの担当者は「近隣の感度の高い人たちに向けて、モードに絞り込んだ品ぞろえにした」。

凝るデザイン

 ユナイテッドアローズ(UA)=[3]も9月、六本木ヒルズ店を大幅に拡大リニューアルした。近くに高級ホテルのグランドハイアット東京があることから、英語に堪能な店員を集め、旅行客の取り込みも図る。

 テーマは「バザール」。アンティークの腕時計やバッグ、傘だけを扱う「店内の店舗」の区画を設け、旅先で市場を訪ねるようにショッピングを楽しんでもらおうという趣向だ。服の直しの店を使えば、旅行客も商品をすぐに着られる。土産に人気の京都銘菓や靴磨き屋、和風の庵(いおり)まである。永井康夫店長は「インターネットではできない、お客様の想像を超える『体験』を提供したい」と話す。

 バーニーズ、UAとも意識するのは店舗のデザイン性だ。東京ミッドタウンと六本木ヒルズは美術館を併設。近くには国立新美術館もあり、街にアートを楽しむ雰囲気がある。バーニーズでは吹き抜けなど利用して、アートの催しを随時開催していく予定だ。UAもアート作品を飾ってインテリアにも凝った。

 4月にオープンしたポール・スミス=[2]の店は、23メートルの壁を絵画などで埋め尽くす。デザイナーのポール・スミスは「ネット通販が人気になり、店舗展開は難しくなっている。ただ、ブランドの世界観を有効に伝えることは重要。六本木ならそれが可能だ」と話した。

百貨店も注目

 来年、開業10周年を迎える東京ミッドタウンには、60超のファッションブランドが店を構える。今年も日本初の旗艦店となるペリーコなど5ブランドが進出した。百貨店も注目しており、三越伊勢丹ホールディングスが昨年、イセタンサローネを開店した。

 六本木ヒルズにはルイ・ヴィトンやジョルジオ・アルマーニなどの高級ブランドが集まる。11月にロレックス、12月にグッチも出店するという。

 六本木ヒルズを運営する森ビルの担当者は「かつてはファッションの要素がなかったが、六本木ヒルズの誕生以降、街が変わった。美術館や会員制のライブラリーもあり、ショッピングだけでなく、ライフスタイルも提案できる街として、ファッションブランドが成功できる可能性を秘めている」と自信を見せる。(高津祐典、帯金真弓)

画像

この記事を気に入ったら
「いいね!」しよう

今、あなたにオススメ

Pickup!