伝説の東京クラブシーン「90Nights」

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 90年代の東京にクラブカルチャーが根づきだしたその時代のまっただ中にいた写真家・藤代冥砂さんは、記録者というよりも本人がそのままクラブの一部だった。 ネットでたいした情報が出回るでもないその時代、クラブの住人たちはリアルな面白さを肌でキャッチし、DJミュージックの盛り上がりとともにクラブにはエネルギーが渦巻いていた。熱と空虚に満ちた90年代、伝説の東京クラブシーン写真集から未収録作品を含む一部を紹介します。

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    PROFILE

    藤代冥砂(ふじしろ・めいさ)

    90年代の東京クラブシーンの撮影から写真家としてのキャリアをスタートさせ、以後エディトリアル、コマーシャル、アートの分野を中心として活動。主な写真集として、2年間のバックパッカー時代の世界一周旅行記「ライドライドライド」、家族との日常を綴(つづ)った愛(いと)しさと切なさに満ちた「もう家に帰ろう」、南米女性を現地で30人撮り下ろした太陽の輝きを感じさせる「肉」、沖縄の神々しい光と色をスピリチュアルに切り取った「あおあお」、高層ホテルの一室にヌードで佇(たたず)む女性52人を撮った都市論的な試みでもある「sketches of tokyo」、山岳写真とヌードを対比させる構成が新奇な「山と肌」など、一作ごとに変わる表現法をスタイルとし、それによって写真を超えていこうとする試みは、アンチメインストリームな全体写真家としてユニークな位置にいる。また小説家としても知られる

    BOOK

    90Nights

    90Nights
    (トランスワールドジャパン)藤代冥砂(写真)

    90年代はじめの東京。80年代末から続く高揚した気分とバブル経済の陥没、そのカウンターにあったのが街に充満する若者たちの熱だった。空前のCDセールスの時代。百万枚超えのタイトルがメジャーで頻発する向こうに、東京にクラブカルチャーが本格的に根付き出した。GOLD、インクスティック(芝浦)、第三倉庫、ミロス・ガレージ(新宿)、P.ピカソ、Yellow(西麻布)、CAVE(渋谷)、blue、マニアック・ラヴ(南青山)などが続々オープン。DJミュージックの盛り上がりとともにクラブにはエネルギーが渦巻いていた

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