デザイナーの三宅一生氏が企画・コスチュームデザインを行った「青森大学男子新体操部」の公演を追ったノンフィクションフィルム「FLYING BODIES」が、11月30日から一般上映される。
「青森大学男子新体操部」の公演は、この7月、東京・国立代々木競技場第二体育館で約2600人の観衆が埋めつくすなか行われた。公演のテーマは「舞い上がる身体、飛翔(ひしょう)する塊」。会場を巨大な水の塊と見たて、海や自然に包まれた地球の姿が表現され、学生たちはそのなかをイルカや魚のように舞った。音楽は、イッセイミヤケのパリコレの音楽を3シーズン連続で担当した、オープンリールアンサンブル。人気クリエーターの中村勇吾によるモーショングラフィックス(=動くグラフィック)も加わった。
映画は、公演までの3カ月間猛練習を続けた学生たちや、さまざまに思い悩むコーチ陣、そして最後に完成した1夜限りの舞台の模様を追ったものだ。
「青森大学男子新体操部」は2001年に結成され、全日本学生選手権12連覇を果たしているチーム。世界的に名高いカンパニー「シルク・ドゥ・ソレイユ」にもパフォーマーを輩出している。そんな彼らの演技を三宅氏が目にしたことから企画が始まった。振り付けを担当したのは、舞台スパイダーマンを手がけるなどダンス・パフォーマンス界で国際的に活躍するダニエル・エズラロウ氏。
学生たちはバック転や宙返りが得意だが、エズラロウ氏から新体操にはない動きや表現を要求され、最初のうちは戸惑いを隠せない。しかしチーム一丸となり、求めに完璧に応えていく――。
「映画も服作りもそうだが、大勢の人たちで一つのものを作り上げていく喜びがある。その気持ちを表現したかった」と、中野裕之監督。公演にかける一人ひとりの熱い気持ちがこめられた映画だ。
「&」読者3組6名をテアトル新宿での上映にご招待します。
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『FLYING BODIES』
出演:青森大学男子新体操部/企画・コスチュームデザイン:三宅一生/ステージ演出:ダニエル・エズラロウ/音楽:オープンリールアンサンブル/編曲:畑中正人/ナレーション:豊原功補/撮影・編集・監督:中野裕之
(C)2013フライングボディーズ製作委員会
flyingbodies.jp
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<一般上映予定>
テアトル新宿 電話03−3352−1846
11月30日(土)〜12月20日(金)
連日1回上映 11月30日〜12月6日 午前10時〜、12月7日〜12月20日 午後12時20分〜
11月30日、12月1日 中野裕之監督の舞台挨拶あり
シネマ・ツー(東京・立川) 電話042−525−1237
12月12日(木)
19時30分 イベント開演(19時開場)
中野裕之監督とゲストのトークショーあり
テアトル梅田(大阪・梅田) 電話06−6359−1080
12月14日(土)〜12月19日(木)
連日1回上映 午前10時半〜