京都古文化2014秋

京を歩けば、パン屋にあたる

  • 2014年10月21日

写真:【ORENO PAN okumura】緑のタイルに数種類のパンが映える店内=佐藤佑樹 撮影 【ORENO PAN okumura】緑のタイルに数種類のパンが映える店内=佐藤佑樹 撮影

写真:【たま木亭】一つひとつのパンから放たれる魅力が食欲をそそる=岡タカシ 撮影 【たま木亭】一つひとつのパンから放たれる魅力が食欲をそそる=岡タカシ 撮影

写真:【RADIO BAGEL】季節ごとのおすすめはコルクボードをチェック=佐藤佑樹 撮影 【RADIO BAGEL】季節ごとのおすすめはコルクボードをチェック=佐藤佑樹 撮影

 フランスパン、ドイツパン、あんパンなどのお菓子パンにカレーパンなどの惣菜パン。本場の味を思わせるような個性豊かでクオリティの高いパン屋が、京都にはそこかしこに点在する。実は、京都府のひとり当たりのパン消費量は、パン文化の始まりが早かった港町・神戸と並び、全国でも常に上位なのだ。

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 そんな「パンの街」京都でパン文化の草分けとなったのは、創業100年を超えるベーカリー「進々堂」だ。創業者は日本初のパン屋としてフランスへ渡り、そこで食べた堅焼きフランスパンを京都に普及すべく、生涯を捧げたという。後に、スライス包装された食パンの製造を始めたのも「進々堂」だ。

 このような独自のパン文化の発展と、京都人の「新しいもん好き」な気質が相まって、パンは京都の食卓を彩ってきたのである。

 近年、注目されているひとつがベーグルである。腹持ちがよく、組み合わせによって違う味を楽しめるのが特徴。まさに「理想のベーグル」がいただけると評判なのが、北山にある小さな専門店「RADIO BAGEL」だ。

 使われる基本の材料は、北海道産小麦粉、三温糖、天日塩、イースト、水の五つのみ。卵やバターなどの動物性由来の素材は一切入っていない。一晩しっかり寝かせたシンプルな生地に、トマトやほうれん草、クランベリーなどを練りこみ、約10種類のベーグルとなってショーケースに並ぶ。

 そのままでもほのかな甘みとモチモチした触感が楽しめて十分おいしいが、クリームチーズやハラペーニョなどをはさむのも良い。九条ネギ入りといった京都らしいものや、地元産の野菜を使ったBLTサンドなど、種類はさまざま。「どれも素材がシンプルなので、どんな組み合わせでもおいしいですよ」と、店主の尼田夫妻が笑顔で教えてくれた。

 店名は「ラジオのようにさり気なく、生活に寄り添うよう」にと名づけられた。地元の人はもちろん、地下鉄を利用して北山駅から10分近く歩いてやって来るお客さんも多いという。

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