山崎亮 〈ハタラク〉をデザインする

誰にとって価値があるかを見極める 古田秘馬(3)

  • 古田秘馬×山崎亮(3)
  • 2013年10月3日
  

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 何のために働くのか。シアワセを生み出す働き方とは――。そんなテーマのもと、コミュニティデザイナーの山崎亮さんがホスト役となってハタラク・エキスパートたちとの対話を重ねる、連続公開対談「〈ハタラク〉をデザインする」。8月20日に開催された第2回のゲストは、東京・六本木のビルに囲まれた農園付きのレストラン「農業実験レストラン 六本木農園」ほか、さまざまなプロジェクトを仕掛けてきた、プロジェクトデザイナーの古田秘馬さん。120分のトークライブの中盤で、古田さんは企画の極意を披露した。

カネがなければご馳走してもらう

古田秘馬 僕、どんな職業に就きたいというのは、まったくなかったんですよ。仕事のあり方として重要なのは、「自分がどういう状態でいたいか」ということ。何をするかということよりも、そのためだったらずっと寝なくてすむみたいなことに携われているかということなんです。ドーパミンが出続けるものだけをやるというスタンス。それは20代の頃からまったく変わっていないですよ。

山崎亮 本当だ。

古田 だから、お金は入ってこない時代のほうが長い。そりゃそうですよ、やりたいことしかやらないわけだから。ヒットした企画があって、それをカスタマイズして何度もやれば収入はコンスタントに入るかもしれない。でも、同じことを繰り返すっていう時点でもう、つまらなくなってきちゃうわけですよ。

山崎 飽きてきちゃうんですね。

古田 カスタマイズのフェーズは誰か他の人にやってもらえればいい。僕のミッションとしては、面白いと思うところだけをずっとやり続ける。僕はよく言うんですけど、仕事っていう漢字は、「事」に「仕える」って書くじゃないですか。僕は、このためだったら全部投げ出せるというものが自分にとっての仕事だと思っているので、職業じゃないんですよ。

山崎 そうですね。

古田 お金を稼げているか、稼げていないかが仕事の基準でもないんですよ。

山崎 事に仕えられるかどうか、ということで。

古田 そうそう。だから、あんまりプライベートと仕事とか、ワークライフバランスはまったくなくて。自分の中でも100%すべてが……

山崎 純粋な意味での仕事なわけですね。

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PROFILE

古田秘馬(ふるた・ひま)

慶応義塾大学中退。 株式会社umari代表。雑誌「ポカラ」のプロデューサーなどをへて、 2000年にニューヨークでコンサルティング会社を設立。02年から東京に拠点を移す。現在は、山梨県・八ヶ岳南麓の『日本一の朝プロジェクト』、東京・丸の内の『朝EXPO in Marunouchi』、六本木の『農業実験レストラン 六本木農園』、歌舞伎のブランディングなどを手がける。著書に『若き挑戦者たち』。HP


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