山崎亮 〈ハタラク〉をデザインする

「よそ者」だから「バカ者」だからできる 馬場正尊(4)

  • 馬場正尊×山崎亮(4)
  • 2013年12月19日
  

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 何のために働くのか。シアワセを生み出す働き方とは――。コミュニティデザイナーの山崎亮さんがホスト役となってハタラク・エキスパートたちとの対話を重ねる、連続公開対談「〈ハタラク〉をデザインする」。10月15日に開催された第4回のゲストは、建築設計事務所「Open A」の代表や不動産仲介サイト「東京R不動産」のディレクターなどを務める建築家の馬場正尊さん。120分のトークライブの後半では、企業コミュニティと地域コミュニティの課題解決法として共通することを探りながら、それぞれの経験を語り合った。

「よそ者」の提案をどう採り入れていくか?

馬場正尊 東京R不動産の営業は大変だと思いますよ。お客さんとの会話や応対がしっかりできるだけのコミュニケーションの基礎ができてないと。なおかつ、ブログに書く文章までうまくなければいけない。

山崎亮 そうなんだよなあ。おまけにブログに必須な写真までうまくなければいけない。だから、いろいろなことができる人じゃなきゃいけないんでしょうね。

馬場 実は売り上げナンバーワン、ナンバーツーの人は、両方ともある業界から来た人なんですよ。どの業界だと思います?

山崎 うーん、どこかな。

馬場 それを知った時、僕も、なるほどっていう感じがしましたよ。

山崎 旅行業界とか。

馬場 違いますね。なんと、アパレルです。

山崎 えっ、アパレルなんですか? 

馬場 はい。コミュニケーション力が高いんですよ。それに、洋服を見るような目で物件を見られるんですよ、たぶん。

山崎 僕のコミュニティデザインの仕事の場合は、旅行業界の人が向いているんじゃないかと、ちらっと思っているんですよね。バスのガイドみたいに、右手をご覧ください、みたいにできるぐらいのコミュニケーション能力とかいるかなと。
 東京R不動産のような仕事の場合は、アパレル業界にいて、美しいものとか、かわいいなと思うものを見る目があり、さらにそれをお客さんに自分の言葉で勧めるコミュニケーション能力を持っている人が向いているんですね。空間を扱う業界とアパレルは似ているんだ。

馬場 似ていますね。その次に向いているのが建築業界からきた人かな。建築の人たちは、めちゃくちゃセンスがいい物件は出すんだけど、いわゆる売り上げはアパレルの人たちほど伸びていかない。

山崎 そう聞くと、わかる気がしますね。

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PROFILE

馬場正尊(ばば・まさたか)

1968年、佐賀県生まれ。94年、早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂をへて、早大博士課程に復学、建築とサブカルチャーをつなぐ雑誌『A』の編集長。2003年、「Open A」を設立。同じころ、「東京R不動産」を始める。08年より東北芸術工科大学准教授。著書に『「新しい郊外」の家』(太田出版)、『都市をリノベーション』(NTT出版)、『だから、僕らはこの働き方を選んだ』(ダイヤモンド社、共著)など。HP


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