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英国原子力廃止措置機関(NDA)のエイドリアン・シンパー理事へのインタビュー

     ◇

 ◆「利用する、保管する、捨てる」、三つの選択肢で考える◆

 ――英国はなぜプルトニウム管理の議論を始めたのですか。

 「2008、9年ごろ議論を始めた。NDAの目的は原子力施設の解体とクリーンアップのための終着点を見つけることだが、再処理工場も2020年ごろまでには閉鎖する。そのとき英国には140トンの分離プルトニウムが残される。我々はこれを将来どうするかをまだ決めていない。現在安全に保管しているが、これは終着点ではない」

 「我々は仲間内で『プルトニウムの妖精』が現れて魔法の棒を振り、一瞬でプルトニウムを消してくれないかな、と話したものだった。でもまあそれに頼るわけにはいかず、もっと科学的な計画が必要だと感じていた」

 ――長い間、多くの国でプルトニウムを重要な燃料として生産しようとしてきました。プルトニウムの価値は最近になって変わったのですか。

 「私たちが最初にプルトニウムを分離したとき、原子力は将来、世界のエネルギー市場で大きな部分を占めるだろうと思っていた。これが第一のポイント。2番目にウランの供給が不足するだろうと考えていた。そして3番目のポイントは、エネルギー供給は高速炉が解決してくれるだろうという期待があった。この文脈ではプルトニウムは価値がある。だからこそ、高速炉のサイクルに入れるため、使用済み核燃料からプルトニウムを分離した」

 「今なお、英国も含めどの国でもほとんど同じような国策を持っている。しかし、高速炉は商業的に実現可能ではない。どの電力会社も高速炉をつくる計画はない。英国にとっては、プルトニウムをどう扱うにしても、お金がかかる。保管を続けても、廃棄物として処分をしても、発電で再利用しても。この三つの選択肢はすべてお金がかかる」

 「プルトニウムは価値のある物質だが、英国にとっては否定的な価値、つまりコストだ。『価値ある』という言葉の定義が、そこからお金を引き出せるとするならば、プルトニウムに価値はない。分離したプルトニウムは管理するにもお金がかかる」

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