[PR]

 【松尾慈子】私にとって、ゆうきまさみといえば「機動警察パトレイバー」(小学館)。実はリアルタイムでは読んでいなくて、約10年前、編集センター在籍中に、先輩から「『パトレイバー』を読まずに漫画を語るな!」と言われ、どどんと全22巻を渡されたのだった。帰宅して読んでみると、その作り込まれた物語に引き込まれ、朝が来るのも忘れて読みふけった。実写映画化もされるそうで、とにかく驚きだ。

 「パトレイバー」は、何重にもはりめぐらされた伏線が、ラストにむけて一気に解き明かされる手管に驚かされた。思うに、ゆうきまさみはパロディー出身、パロディーの神髄は「ツッコミ」にあるので、きっと彼は己の作品を作るときにも、自分で自分にツッコミ入れて、プロット段階で物語の破綻(はたん)を直していったのではなかろうか、と勝手に想像するのである。

 そして、私が久々にめぐりあったゆうき作品が本作だ。そこは、不老不死の種族「オキナガ」が存在する世界。厚生労働省の新米職員、伏木あかりが「オキナガ」を担当する部署に配属されるが、なぜか、見た目は少年、中身は88歳のオキナガ・雪村魁(かい)とタッグを組まされる。雪村は、殺人事件の歴史について詳細な知識を持つ。そして、「羊殺し」という12年に一度起こる、若い女性を殺して内臓を抜き取っていく事件の犯人を捜しあてると誓っている。

 凄惨(せいさん)な死体の場面…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら