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 ソチ冬季パラリンピック最終日の16日、スキー距離10キロフリー立位に出場した新田佳浩(33)は、ゴールすると仰向けになって泣いた。結果は17位。自身5回目のパラリンピックだった今大会のメダルはゼロ。「勝てなかった悔しさと、やり切った満足感と。いろんな思いがこみ上げた」。前回のバンクーバー大会では、2種目で金メダルを獲得。その後、滑る意味を探し続けた4年間だった。

 岡山県西粟倉(にしあわくら)村出身。3歳の時、祖父の達(とおる)さんが運転するコンバインに左腕を巻き込まれ、切断した。「じいちゃんは責任を感じている」。家族から聞き、メダルを取ることで「元気だから気にしないでほしいと伝えたかった」。2010年3月のバンクーバー大会で金2個。活躍を見届けた達さんは12年11月、94歳で逝った。

 「祖父は僕のスキーの原動力だった」。だから一時、引退も考えたが、2人の息子が新たな原動力になった。3歳3カ月の長男大翔(だいと)君と、7カ月の次男健翔(けんと)君だ。大翔君から「パパはなんで手がないの?」と聞かれることがある。「どこまで理解できているかわからない。だが、父に片腕がないことを悩む日が必ず来る。その時、自信を持って紹介できる自慢の父親でありたい」。滑る理由を見つけ、練習に明け暮れた。

 大翔君は今、新田が腕を失った…

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