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 NTT西日本の電話帳(ハローページ)を悪用した特殊詐欺被害を防ごうと、宮崎県警は電話帳から高齢者宅の番号を削除する取り組みを始める。掲載されている高齢者宅を全戸訪れて番号の削除を要請する。昨年同時期に比べ、2倍の被害額となっている県内の特殊詐欺被害を食い止めたいとの思いがある。

 県警によると、個人名から年齢を推測できる電話帳は詐欺グループに悪用されるケースがあるという。一人暮らしの高齢者宅などを対象に交番や駐在所が把握している情報と電話帳を照らし合わせ、6月から3カ月かけて訪ね歩く。

 同意が得られれば、「電話帳掲載(変更・削除)依頼書」に記入してもらい、集約したものを県警がNTT西日本宮崎支店に提出。来年1月発行分の電話帳から削除する。こうした取り組みは2012年の島根県に続き2例目という。

 宮崎県内の今年の特殊詐欺被害は28日現在で23件(被害額計約1億8600万円)。5月初旬には都城市の80代女性が計約1億1千万円をだまし取られる被害が発覚した。

 NTT西日本の担当者は「社会情勢を考えると有効な手段だが、コメントする立場にない」と話した。(中村光)