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 「出雲国風土記」は、こう伝える。「朝酌促戸(あさくみのせと)。東に通道あり、西には平原あり、中央は渡りなり」。松江市の大橋川両岸をつなぐ「矢田の渡し」は、約1300年前から人々の「足」だった。6本の橋が架かる今も、細々と守られ続けている「水の道」を渡った。

 宍道湖と中海を結ぶ大橋川。矢田の渡しは、松江市朝酌町と矢田町とを隔てる川幅約130メートルを、1分ほどで結ぶ。

 全長10メートルのプラスチック船で、28人乗り。平日の午前7時から2時間、船頭3人、補助員5人が交代で船を動かす。

 大人40円、自転車10円、バイク40円。料金は15年以上、変わっていない。

 奈良時代、出雲国府に近く、水陸交通の要衝とされた一帯。渡し船は生活道路として、地元住民の通勤や市立女子高校生の通学に利用されてきた。

 以前は車両も運搬できる鉄鋼船が就航。1970年代には年5万人以上が利用した。船頭が昼ご飯を食べる暇もないほど、忙しかったという。81年、西約4キロにくにびき大橋、89年、東約2キロに中海大橋が完成。それでも2008年度は年1万人を運んだ。

 流れが大きく変わったのは2年前。西約1キロに松江だんだん道路が開通し、縁結び大橋が架かった。

 11年度に7500人だった利…

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