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 「まずは自分が産めよ」。女性蔑視のヤジが問題になった東京都議会で、塩村文夏(あやか)都議(35)はそんな言葉を聞いたという。大阪市議会では村上満由(まゆ)市議(29)が一昨年、出産した。直面したのは産休制度がなく、妊娠・出産への嫌がらせも横行する議会の現実だった。強固な男社会の議会が問われている。

産休制度なし 「出産謝れ」発言も

 「議会の女性軽視は根深い。もっと仲間が増えて欲しい」。都議会のヤジ問題に、村上氏=中央区選出、大阪維新の会=はそう考えずにいられなかった。

 2011年4月に初当選し、直後に結婚。4カ月後に妊娠が分かり、市議会の産休制度を調べようと規則を見て驚いた。「出産という言葉がどこにもない」。市議会事務局の担当者は「明確な規則はない」と打ち明ける。

 市議の出産は、市議会初のケースだった。村上氏は「子育て現役世代の女性が議員になり、出産することを規則が拒んでいるかのようだ」と話す。規則の変更を他会派も含めて持ちかけたが、「個人的な話」「病欠ではいけないのか」などという反応が返ってきた。

 マタニティー・ハラスメント(妊娠・出産に対する嫌がらせ)も経験した。産休制度がないため、休業中も報酬が支払われることへの批判が多かった。会派内外から「給料泥棒」「無計画な出産だ」などと言われた。

 報酬を返上しようと思ったが、違法な「寄付行為」に当たると知った。「サボりと思われたくない」と産後6週間で復帰した。復帰後も、ある議員から「出産したことを有権者に謝れ」と罵倒されたこともある。

 花見の席では、酔った有権者の男性から「中央区と子どもとどっちが大事や」とすごまれた。言い返そうと思ったら涙が出た。「場の雰囲気を崩せず、耐え忍ぶことも多い」

 大学時代に兵庫県西宮市議のイ…

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