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 法務省は26日、大阪拘置所で同日朝に1人の死刑を執行したと発表した。昨年12月以来の執行で、今年に入って初めて。2012年12月に自民党が政権復帰して以降、執行は5度目で、計9人目となった。

 法務省によると、執行されたのは、2007年に香川県坂出市で3人が殺害された事件で死刑が確定した川崎政則死刑囚(68)。川崎死刑囚は12年7月に最高裁で死刑が確定しており、約2年での執行となった。

 確定判決によると、川崎死刑囚は07年11月、義姉の三浦啓子さん(当時58)と、当時5歳と3歳だった三浦さんの孫の姉妹を包丁で刺して殺害し、遺体を坂出港近くの資材置き場に埋めた。借金問題に絡んで三浦さんに恨みを募らせたもので、姉妹はたまたま三浦さん宅に泊まりに来ていた。

 谷垣禎一法相は12年12月に自民党が政権復帰して以降、2~5カ月の間隔で死刑を執行してきた。昨年12月の前回執行から約6カ月の間が空いた背景には、一家4人が殺害された「袴田事件」で死刑判決が確定した袴田巌さん(78)について、今年3月、静岡地裁が再審開始決定を出したことが影響したとみられる。

 谷垣禎一法相は執行後の記者会見で「身勝手な理由から尊い命を奪った極めて残忍な事件であり、裁判所の十分な審理を経た上で死刑が確定した。慎重な検討を加えた上で執行した」と述べた。収監されている確定死刑囚は128人になった。(北沢拓也)