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 さいたま・大宮が新たな「北の玄関口」として注目を集めている。来春にはJRの上野東京ラインや北陸新幹線が開業し、交通の便がさらに良くなる。駅前の商業ビルは空室待ちの入居希望者が列をなし、住宅地としての人気も急上昇。積年のライバル、浦和は「ブランド力はこちらの方が上だ」と強調する。

交通要所、オフィス・住宅に続々

 大宮駅西口から3分。14階建て商業ビルの1階に玩具大手タカラトミー(東京)が昨春、開いた鉄道模型のショールーム「トミックスワールド」には、全国から客がやってくる。お目当ては、ここでしか手に入らないNゲージの限定品。鉄道ファンの聖地、鉄道博物館にも近い。

 「鉄道の町らしく、地の利は抜群」。同社広報部長の菅谷茂美さんは満足げだ。ただ、物件選びでは苦労したという。子どもたちを呼び込もうと、1階の通り沿いにこだわったからだ。約半年かけて探すこと約30軒。「大宮駅周辺は、空室が出てもすぐ埋まってしまう。結局、今の場所しかおさえられなかった」

 東北、新潟、長野にも新幹線で一本。上野や新宿へは30分。JR東日本の広報担当者は「すでに『北の玄関口』として定着している」と言う。来年3月には上野東京ラインが開通し、上野が終点の宇都宮、高崎両線と東京が終点の東海道線が直通運転する。新幹線は来年3月には北陸と、2016年3月には北海道とつながる。

 そんな便利な街を企業は見逃さない。地元の企業関係者は「東日本大震災以降、東北で活動する会社の中で、拠点を大宮に移す動きが出ている」と説明する。

 米系不動産サービス会社CBRE(東京)の今年1月の調査では、駅西口のオフィスビル空室率は2・4%で「ほぼ満室」。IT企業の集積が進む東京・渋谷(1・4%)には及ばないものの、大手町周辺(4・3%)▽銀座(5・2%)▽新宿(13・7%)▽横浜駅東口(7・2%)よりもずっと低い。

 1坪(約3・3平方メートル)あたりの賃料は1万2千円強。渋谷や銀座より20~40%安いが、新宿や横浜より高めだ。大宮に詳しい不動産関係者は「需要が大きい割には新築ビルが少ない。北陸新幹線などが開通する来年にかけて、さらに人気に拍車がかかる」とみる。

 不動産情報サイト「HOME’S」を運営するネクスト(東京)が「実際に住むことを検討した街」という観点からまとめた「2013年人気の街ランキング」でも、大宮が池袋、荻窪に次いで3位に入った。前年は15位。担当者は「大宮は交通の便がよい割に家賃が安いため、人気が集まっている」と分析する。

■もはや「東京24…

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