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 東京・田園調布で昨年11月、女子中学生が誘拐された事件で、身代金目的略取などの罪に問われた埼玉県加須市の無職、羽田宏明被告(44)に対する判決が17日、東京地裁であった。前田巌裁判長は「共犯者を募るなど首謀者的な立場にあり、刑事責任は重い」と述べ、懲役9年(求刑懲役11年)を言い渡した。

 前田裁判長は、羽田被告が中学生を自動車内に連れ込み、約3時間にわたり監禁したとして、「与えた恐怖感と苦痛は大きく、今もなお大きな心の傷が残っている」と指摘。「子の安否を気遣う親の心情につけ込んだ犯行だ」と批判したうえで、「この種の犯罪の卑劣さや悪質性の全てを備えており、なおこれをしのぐ」と述べた。

 判決によると、被告はインターネットの闇サイトで共犯者を募り、これに応じた男2人=いずれも一審で有罪=と犯行に及んだ。