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 マレーシア航空17便には、オーストラリア・メルボルンで20日から開かれる第20回国際エイズ会議に参加する専門家らが搭乗していた。

 AFP通信などによると、この会議に向かっていた国際エイズ学会の元会長で著名な研究者のヨップ・ランゲ医師(オランダ出身)も身内と搭乗していた。国際エイズ学会は、公式ウェブサイトで、ランゲ医師が搭乗していた可能性に触れ、「もしも本当なら大変大きなものを失う」との声明を出した。

 国際エイズ学会の声明によると、国際エイズ会議は予定通り開催されるという。

 国連世界保健機関(WHO、本部スイス・ジュネーブ)では、報道担当者で英国人のグレン・トーマスさんが犠牲になった。トーマスさんは、ジュネーブの国連欧州本部での記者会見に頻繁に顔を出し、記者たちに知られた存在だった。

 18日午前の国連欧州本部定例会見では、出席者全員で冒頭、黙禱(もくとう)した。トーマスさんの上司だったグレゴリー・ハートルさんは会見後取材に応じ、「非常に優れた専門家で、人柄も良かった。笑顔がすてきで周りのみんなもにっこりさせてくれた。人生はなんてはかないんだ。国際エイズ会議をどう推進していくか話したばかりなのに」と、目を腫らしながら話した。ハートルさんによると、現在のところ、他に国連職員の犠牲者は確認されていないという。(ジュネーブ=松尾一郎)

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