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 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の笹井芳樹・副センター長(52)が自殺した問題で、理研は5日、現在進めているSTAP細胞の検証実験の中間報告が今月下旬以降に遅れる可能性があると発表した。iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床研究などCDBの活動全体に影響が広がる可能性もある。

 笹井氏はSTAP細胞論文の主要著者の一人で、小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)の指導役を務めていた。理研は、STAP細胞研究をめぐる問題を受け、4月から独自の検証実験を進め、近く中間報告する予定だった。

 会見した理研本部(埼玉県和光市)の加賀屋悟・広報室長は、中間報告について「盆の前は難しく、その後にさせていただければ」と説明。笹井氏はこの実験に直接関わっていなかったが、所員に動揺が広がることなどを懸念し、実験スケジュールに「影響がないようにしたい」と話した。

 一方、高橋政代・CDBプロジェクトリーダーらが、この夏にもiPS細胞から作った目の細胞を移植する世界初の手術を準備している。再生医療の研究者は「落ち着いた状況ではなく、影響がないとは言えないのではないか」と懸念する。

 また、笹井氏は研究資金の獲得など、組織運営の力を評価する声も多かった。竹市雅俊・CDBセンター長は5日、「すばらしい企画力を持ち、笹井氏なしではCDBはできなかった」と惜しんだ。

 兵庫県警などによると、笹井氏はCDBに隣接する先端医療センター研究棟の4階と5階の間の階段踊り場で首をつっていた。踊り場にあったカバンには小保方氏やCDBの竹市雅俊センター長ら、研究室メンバーに宛てた3通の遺書があった。笹井氏の研究室の秘書の机の上にも遺書のようなものがあったという。

 関係者によると、小保方氏に宛てた遺書は1枚紙で、「研究は楽しかった」「STAP細胞を必ず再現してください」という趣旨の記述があった。「あなたのせいではない」「新しい人生を一歩一歩進んで行ってください」とのメッセージもあった。ほかの遺書には、一連の騒動についての謝罪や「精神的に疲れた」という内容が書かれていたという。

 笹井氏は、ES細胞(胚(はい…

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