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 パキスタンの首都イスラマバードで14日夜、シャリフ政権の退陣を求める大規模デモを計画している野党第2党「正義運動(PTI)」の支持者らが、警察がバリケードとして路上に設置した貨物用コンテナを自力で撤去し、首都内部へ進入を始めた。警察は新たな防衛線を作り、政府機関などがある中心部に入り込むのを阻止する構えで、にらみ合いが続いている。

 「シャリフ首相が辞任するまで座り込みを続ける」とするPTIのイムラン・カーン党首に対し、政府はあくまでデモを阻止する方針だったが、東部ラホールの高裁が13日夜、法の範囲内でデモを認める決定を出したため、政府は治安当局のコントロール下でデモを容認する方針に転換していた。しかし、政府側の予想を超える早さでデモ隊が首都に入り込んだことで、一気に緊張が高まった。

 デモ隊は数千人以上とみられ、首都南方から入り込んでいる。地元テレビによると、別のグループが北方の幹線道路でも、コンテナを撤去するためのクレーンを運び込み、突破を試みている。ニサール・アリ・カーン内相は記者会見し、「デモ会場の安全確保にあと1~2時間かかる。その後、指定された場所以外で治安を乱す行為があれば、必要な措置を取る」と警告した。

 首都では、監視のためヘリコプターが上空を旋回し、あちこちで爆竹とみられる発破音が響いている。RTIのカーン党首は首都から約400キロ離れたラホールから約10万人の支持者に囲まれて首都へ向かっており、15日朝には到着する見通しだ。(イスラマバード=武石英史郎)

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