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 広島市北部で起きた土砂災害は22日、発生から3日目の朝を迎えた。被災現場では前夜から断続的に雨が降り続き捜索活動が中断していたが、同日午前9時から再開された。この災害での死者は39人、行方不明者は1人増え52人になった。生存率が著しく落ちるとされる「(発生から)72時間の壁」が迫るなか、被災地では懸命な捜索が続いている。

 広島市では22日朝から時折激しく雨が降った。市は今後も雨が続き土砂災害の恐れが高まっているとして、午前8時10分に安佐北区の三入地区と可部地区の一部、午前11時半には安佐南区の八木地区の一部、計1425世帯3514人への避難勧告を指示に切り替えた。同日午前11時現在で、安佐南区と安佐北区で計6万8813世帯、16万4108人に避難勧告・指示が出ている。午前9時時点で14の避難所に約1700人が避難している。市災害対策本部によると、今後もさらに避難指示の対象地区が広がる可能性があるという。

 午前11時現在、安佐南区と安佐北区で計約700世帯が停電、安佐南区などで約350世帯が断水している。

 被災現場では、中国、近畿地方の6府県警からの応援を受けた警察官約1700人、陸上自衛隊員650人、消防署員・団員約440人が行方不明者の捜索を再開した。土砂災害の発生から23日未明で72時間を迎え、生き埋めになった人の生存が危ぶまれるなか、捜索隊は二次災害を警戒して時折作業を中断しながら、捜索活動を進めている。

 広島地方気象台によると、被災地周辺は南からの湿った空気が入り込んでいる影響で、昼前まで雨が激しく降る所があるとみており、土砂災害への警戒を呼びかけている。