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 覚醒剤が隠されたスーツケースを運んでいたとして中国当局に麻薬運搬罪で起訴された愛知県稲沢市議の桜木琢磨被告(70)の初公判が26日、中国広東省の広州市中級人民法院(地裁に相当)であった。被告がスーツケースの中身を知る状況にあったかが審理の焦点となる。

 複数の傍聴人によると、桜木市議は、足かせをされながらもしっかりとした足取りで入廷した。白髪頭は短く調えられ、黒い背広姿にノーネクタイ。罪状認否では「罪は認めません」とはっきりとした口調で述べ、無罪を主張した。

 朗読された起訴状によると、桜木市議は2013年10月30日夜9時ごろ、宿泊先のホテルで、マリ人のアリ被告(35)から女性用厚底サンダルが入ったスーツケースを受け取った。翌31日朝、広州市内の白雲空港から上海経由で帰国しようとし、安全検査場で、スーツケース内のサンダルや二重底に隠された覚醒剤約3・3キロが見つかった。

 検察側の被告人質問の中で、桜木市議が広州に来た当初の理由が明らかにされた。書類にサインすればナイジェリアの投資詐欺で被った約70万米ドルの損失が戻ると、ハッサンと呼ばれる自称ナイジェリア人に誘われたためだった。「ハッサン」が桜木市議のホテルや航空券を用意し、アリ被告と会うことを電話で指示。サイン後、日本にいる妻に荷物を渡すよう依頼したという。

 「会ったこともない外国人をなぜ信頼して、荷物を預かろうとしたのか」

 検察側からこう問われた桜木市議は「なるほど、よくお聞きになりました」と応じ、「4年もメールや電話でやりとりしていた。その人のことは分かるようになる」と強調。スーツケースを自分でも開けてみたが「不審な点は無かった」と述べた。軽率ではとの問いにも「思っていません」と口調を強め、問題のない行動だったと訴えた。

 会見後に取材に応じた弁護士によると、朝から続いた審理が休憩を挟んで午後に入り、桜木市議に疲れが見えた。弁護側の質問が覚醒剤が発見された場面に及ぶと、「だまされたと分かった。くやしかった」と述べ、涙を流したという。

 27日は検察側が提出する証拠調べが始まるほか、桜木市議の妻が出廷し、証言する予定だ。

■中国の裁判、半年以内…

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