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 愛知県美術館(名古屋市東区)で開催中の「これからの写真」展(同美術館、朝日新聞社主催、28日まで)で、写真家・鷹野隆大(51)の作品の一部が半透明の布や紙で覆われている。「わいせつ物の陳列にあたる」と愛知県警が対処を求め、8月13日から男性の陰部が写った大型パネル1点は胸より下が布で覆われ、小品群11点には紙がかぶせられた。鷹野が「公権力の介入を隠すのではなく見える形にしたかった」と語ったように、写真を覆う布や紙も作品の一部となり、「介入」の跡は会場にとどめおかれた。

 ただ、変更前の展示も見た名古屋市の会社員男性(43)は「最初に見たとき、まったくわいせつとは感じなかった。今見ると別の作品に見える。残念だ」と話す。

 同展に出品している写真家の一人、新井卓(36)は即座に警察に指示撤回や経緯の開示を求める抗議の署名集めをネット上で開始。1日、8544筆の署名を愛知県警に提出した。新井は「芸術家にとって美術展は、ときには何年もの準備と熟慮を重ねる集大成の場。作家の機転とはいえ、展示が最初の状態からかけ離れたものになったことは非常に悲しい」と話す。「今回は『わいせつ』だったが、『政治的』『残酷』といった理由で、どんどん検閲が入ったらどうなるか。表現に関わる人はすべて、当事者として強い危機感を抱いていると信じている」

 写真評論家の飯沢耕太郎(60…

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