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 県のレッドデータブックで「絶滅危惧1A類」とされているオオハラビロトンボが、串間市内で見つかった。撮影に成功した日南市の川野惇さん(72)は、「ため池周辺などで美しいトンボに出会える。この環境を大切にしてほしい」と話している。

 川野さんは日本野鳥の会のメンバーだが、10年ほど前からはトンボも撮り続けている。オオハラビロトンボは主に沖縄以南に生息し、九州では鹿児島や宮崎などに分布するとされる。ただ、生息地の埋め立てや水質の悪化などでその数は激減している。

 川野さんは5年ほど前にオオハラビロトンボを目撃したが、その後は姿を見かけなくなった。今年8月、市内の休耕田で鮮やかな赤い腹を持つオス3匹を確認。別種のトンボに立ち向かっていったり、小型のスズメバチを追い払ったり、気の強い所も見せていた。

 耕作放棄地を利用してビオトープ(野生生物の生息場所)を整備できないかと考える川野さんは、「トンボが生きていける環境は、串間が誇れる貴重な財産です」と話す。(矢鳴秀樹)