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 【松尾慈子】タイトルからお察しの通り、本作は生活保護について描かれた本である。日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」。この理念に基づき、生活に困窮する国民は生活保護を受けることができる。東京都東区役所に就職したばかりの主人公・義経えみるは、福祉事務所で生活保護を担当するケースワーカー業務につき、様々な困難をかかえる世帯を知っていく。掲載誌は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)。

 新人職員ながらも義経に任されるケースは110世帯。ひとくくりに「生活保護世帯」といっても、「それぞれの事情、それぞれの人生」がある。義経は個々の事情を理解して接しなくてはいけない。

 義経が先輩に連れられていった初めての家庭訪問先は、小学4年生の孫と暮らす75歳のおばあさん。認知症が始まったのか、排尿処理にも困っている様子に、義経はどうしていいのかまったく分からない。先輩は在宅での支援を検討するよう義経に助言する。保健師に訪問同行してもらい、認知症なら地域包括支援センターに相談して、介護保険認定申請、認定調査、ケアマネジャーにケアプランを立ててもらって……。

 これって、肉親でさえ手続きに…

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