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 都市農業運動はマンションのバルコニーで、趣味で始めた人が育てた鉢植えのハーブや水耕栽培のレタスから、長い道を歩んできた。企業家の集団がエネガイアという会社を立ち上げ、環境に優しいスーパーフード「スピルリナ」の量産に成功した。干上がった不毛地帯のバンコクの高層ビルの屋上を農場にすることもできる。

 企業家で技術者のソーミル・シャー氏が創立、経営するエネガイアは、互いにつながったプラスチック容器を利用した斬新なシステムを使っている。容器には250~280リットルの液体が入っていて、スピルリナの素をかき回すことで、光合成をする藻に十分な日光と栄養を与えるポンプシステムがついている。

 液体が一定の濃度に達すると、スピルリナは収穫を迎える。洗った後、低速の遠心分離器を使って抽出する。抽出したのり状のものはおよそ70%の水分を含み、冷蔵庫の中で約1カ月もつという特徴がある。創業者によると、のり状のスピルリナは健康増進のためにスムージーと混ぜるのが理想的だ。たんぱく質の量を増やすため色んな料理に使ったり、容器から直接飲んだりするのもいい。

 スピルリナ(と呼ばれるのは、渦巻き状の細胞を持っているから)は単細胞の青緑色をした藻で、アフリカのチャド湖のような、世界でも少ない暖かくアルカリ性の強い淡水の中で自然に育つ。適切な条件のもとで、スピルリナは急速に育つ。たった2、3日で重さは倍になり、まさにスーパーフードのようなものと考えられている。

 スピルリナは並外れて多くのたんぱく質を含んでいる。乾燥させた後の重量に占める割合は59~65%にもなり、ヒトが簡単に消化できる。そして人体では合成できない八つ全ての重要なアミノ酸を含んでいる(比べてみると、大豆は乾燥後の重量の40%、牛肉はたったの23%だ)。スピルリナはきわめて重要なミネラルやビタミンが豊富だ。つまり、例えば1グラムとれば、1日に必要なビタミンAがとれる。牛肉よりも鉄分を含んでいて、バナナよりカリウムを含んでおり、牛乳よりカルシウムを含んでいる。抗酸化物質、天然の色素、必要不可欠な脂肪酸も豊富に含んでおり、唯一の植物由来のグリコーゲンもとれる。それでも足りないというなら、スピルリナは低カロリーかつ低コレステロールでもある。

 スピルリナは数千年にわたって我々の食卓の一角を占めてきた。だが、西洋では主に乾燥粉末やタブレット状にした補助食品として、比較的最近にやっと有名になった。エネガイアのチームは、純度が高く、ほとんどにおわないのり状にし、再利用可能なビンに入れ、会社の屋上で栽培する方法にちなんだ「スカイライン」ブランドで販売して、スピルリナの魅力を広めたいと考えている。

 同社は乾燥したスピルリナを使…

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