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 愛知県警は9日、危険ドラッグを無承認の医薬品と認定し、名古屋市の業者を薬事法違反(医薬品の販売目的貯蔵)の疑いで逮捕し発表した。危険ドラッグの鑑定は3カ月近くかかることもあるが、人体への影響が大きい医薬品の鑑定は約2週間で済むため、今回の捜査に応用した。こうした形の立件は珍しいという。

 厚生労働省も先月、危険ドラッグを無承認医薬品にあたると判断し、薬事法違反で取り締まる手法の強化を示している。

 逮捕されたのは、名古屋市中区の雑貨店「INCENSE SHOP ASIA」元店長の成瀬将旭容疑者(26)。薬物銃器対策課によると、成瀬容疑者は8月4日、名古屋市の許可を得ず、医薬品成分を含む危険ドラッグ13点を販売目的で店に置いていた疑いがある。容疑を否認している。

 これまで危険ドラッグかどうかを鑑定する場合、厚労省が指定する約1400種の物質との照合が必要で、1~3カ月かかるほか、指定外薬物のケースもあった。この間、店は客に販売し続け、事件や事故が起きる恐れがあった。そのため捜査当局はいかに早い段階で店を摘発するかを検討。医薬品かどうかの判断は約2週間でできるうえ、危険ドラッグは中枢神経に強い作用を及ぼす「医薬品」であることが多く、立件の切り札として適用したという。