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 中米のニカラグア政府は9日、太平洋とカリブ海、大西洋を結ぶ運河の建設を12月から始めると発表した。EFE通信などが伝えた。2019年に完成予定で、計画通りならば、運河の総延長はパナマ運河の3倍以上になる。

 工事を請け負う中国系の香港ニカラグア運河開発投資有限公司(HKND社)によると、計画には港や空港、人工湖の整備、観光施設やセメント工場の建設なども含まれる。建設費用は400億ドル(約4兆2400億円)規模で、5万人の直接雇用と、20万人の関連する雇用が見込まれる。

 コスタリカ政府は7月、運河が生態系に悪影響を及ぼす恐れや、石油タンカーなどの油流出事故が起きる可能性を指摘。これを受け、運河建設が生態系に及ぼす影響について、各国の専門家が調査するという。

 一方、16年までには拡張工事を終えるパナマ運河を抱えるパナマのバレラ大統領は、ニカラグアの運河について「あまりに巨額の投資で、実現可能だとは思わない」と訪問先のスペインで発言した。(ハバナ=平山亜理