政府は11日、東京電力福島第一原発事故を調べた政府事故調査・検証委員会が聴取した吉田昌郎元所長(故人)ら19人からの聴取書(調書)を公開した。政府は当初、吉田氏の意向を理由に調書を非公開としてきたが、朝日新聞や産経新聞など複数のメディアが内容を報道したことなどを受けて方針を転換した。772人分の調書のうち、本人の同意が得られたものを年内に順次開示する。

 この日開示されたのは吉田氏のほか、菅直人元首相、枝野幸男元官房長官ら民主党政権幹部や近藤駿介元原子力委員長らの調書。調書は全面公開ではなく、幹部以外の東電社員の氏名や「第三者の権利や利益、国の安全に関する部分」(菅義偉官房長官)を非開示とした。

 菅長官は11日の記者会見で「吉田元所長のヒアリング記録の一部のみ、断片的に取り上げられた記事が複数の新聞に掲載され、独り歩きとの本人の懸念が顕在化した」と公開した理由を述べた。

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